千葉県南房総にある鋸南町は海と里山に囲まれた静かな街。この旅のホスト、塚田一未さんはここに4年前からテレワーク(出版編集)しながら東京と半月ずつ暮らしています。
以下は、塚田さんからみなさんへのメッセージ。まずはご一読ください。
「内房の海に囲まれ里山の自然がいっぱいの鋸南町は、東京から高速バスで1時間余の近さです。週末にやってくる、通勤で通う若い人も増えています。
私は東京の出版社に勤めながら、月の半分は鋸南町からパソコンで文章添削指導や編集の仕事をしつつ、地元の町おこしもやっています。いわゆる2拠点生活です。
新型コロナウイルスで仕事、生活が大きく変わりました。その中で引き続きテレワークでの仕事をする人が増え、今後もこうしたスタイルが増えると予想されます。都心から1時間少し、自然豊かな田舎暮らしを体験してみませんか?2拠点暮らし(東京と房総)のルポライター(私)が案内します。」
このツアーの特徴は、①転居、転職を考えている人や2拠点生活の実際、②花や海など自然を楽しむ暮らし、③取材、編集、デザインなど50年の経験の話、④山田洋次監督、森村誠一さんらから学んだ思考などを町めぐりしながら伝えます。
ツアーは、こんな人に向いていると思います。『転居、転職、テレワークの下見として現地を見たい』『2拠点暮らしを考えている』『編集(企画、取材)や書くことに興味がある』『若い人の田舎暮らしの様子を知りたい』『水仙や桜など花が好きで里山を歩いて、今後の人生をゆっくり考えたい』……。
また、日本3水仙群生地・鋸南町の水仙は12月から2月上旬、3月から4月までは早咲きの頼朝桜(河津桜)につづきソメイヨシノが佐久間ダムをぐるりと囲み咲き乱れます。ご参加お待ちしています。
東京から約1時間半、千葉県鋸南町は、移住者や二拠点居住者が増えつつある町のひとつ。今回の旅先である塚田一未さんは、東京の出版社に勤めつつも、月の半分を鋸南町で過ごす「二拠点居住者」です。
ご縁があって暮らし始めた町で、人と出会い、地域のことを知っていく中で、地域の魅力を発信するフリーペーパー
「野水仙つうしん」を発刊して全戸配布しています。また、鋸南町は過疎化で人口が減り続けているため有志で町おこしをして、転職転居者のための案内をしています。
「地域のことが知れる情報があったらいいなと思っていたけれど、なかった。だから自分でつくったんだよ」と笑いながら話す塚田さん。70歳から新しいことをはじめてしまう、そのバイタリティは話を聞いているだけで刺激的です。
「鋸南町のここがすごい!」「おもしろい人がいるから話を聞いてみて」「ここからの景色がきれいなんだよ」と、自らいいなと思うものをおすすめしたいという想い溢れる塚田さんのお話は、いなかで暮らし働くことの可能性を見つけられることでしょう。編集者やライターとしての仕事観だけではなく、お会いする人のお話を通し、地方に移住すること、二拠点で暮らすことのリアルに触れられる旅です。
たまたま始まった「二拠点居住」。好奇心からまちを巡るように。
そもそも鋸南町で暮らすようになったきっかけはなんだったのでしょうか。「出版した本の在庫を置く倉庫が千葉県木更津市にあったんです。それが使えなくなってしまって、新しい場所を探してた。それでたまたま見つけた倉庫が鋸南町にあって。小さな住まいもついていて、それなら暮らしてみようかなって。」。ネットでできる仕事も増えつつあったこともあり、すぐに月の半分を鋸南町で暮らすようになります。
好奇心旺盛な塚田さん。暮らしていく中でさまざまな人と出会っていきます。「町を歩いていて気になったことがあると聞いてみる。その場にいる人にこれはなんですか?って。そうすると色々と教えてくれるんだよ。みんなきっと話がしたかったんだね」。ご縁が繋がり広がり、1年半の間で100人以上もの人に出会いました。
「過疎化が進んでいるけれど、いいこともあるんじゃないか。ここにあるいいものを伝えていこう」。そんな思いから「野水仙つうしん」が生まれたのです。
地方で暮らすコツは、自ら動き、お金をかけずにはじめること。
新しい土地で新しい暮らしをはじめる場合、自ら積極的に動くことが必要と塚田さんはいいます。「倉庫を借りた時に『地域の草刈と祭りにはでてください』って言われたんだ。よそ者が地域に馴染んでいくのって大変だけど、こういう地域の行事からつながっていくご縁は多いよね。」
自ら動くことで、出会いを広げていく。そして、お金をかけずに新しいことを始める。それが、地方で暮らすことのコツだと言います。
今回の旅では、塚田さんと一緒に町をまわりながら、取材の同行をします。インタビュアーは、友人達と一緒に農業をはじめた若者、長年の夢を叶え自分のお店を持った人など、移住や二拠点で暮らしている人が中心。仕事も年代もバラバラなため、様々な視点から地方移住、いなか暮らしのリアルを知ることができるでしょう。
海と自然がいっぱいの町での地方移住に興味を深めた方は、旅の後に塚田さんへ連絡をしてみましょう。塚田さんが、オススメの家や仕事を紹介してくれるそうです。移住の際には気になるポイントなのでとても心強いですね!
また、ライターの仕事に興味のある方は、旅が終わった後に、取材の内容を文章にして塚田さんに送ってみましょう。塚田さんが編集者の視点から、文章の書き方を指導をしてくれるそうです。編集業の他に「やさしい文章教室」を開催している塚田さんの文章指導は、とてもためになりますよ。
田舎暮らしの地方移住や二地域居住に興味にある方はもちろん、編集やライターの仕事に興味がある方は、この旅を通じて、やりたいことへの一歩目を踏み出してみませんか?
鋸南町へ行き方について
東京エリアから鋸南までのアクセスは、高速バスが便利です。東京駅八重洲南口から高速バス「なのはな号」に乗って約1時間25分。「ハイウェイオアシス富楽里」で下車すると、そこはもう鋸南町の入口です。ハイウェイオアシスからは体験先のホストに送迎していただきます。
ハイウェイオアシスには、さんが焼や長ネギのかき揚げなど地元のグルメも充実しているため、バスの待ち時間も楽しく過ごせますよ。終バスも21時過ぎまであるので、日帰り可能です。
〈なのはな号の時刻表はこちら〉
また、現地を車で自由に動きたい方は、君津駅でレンタカーを借りて、鋸南町へ向かうのがオススメです。(鋸南町にレンタカーの会社が無いため)
塚田さんのオススメ宿
民宿北見
体験後に鋸南町に宿泊したい!と思ったら、塚田さんオススメの宿「民宿北見」はいかがですか?北見へ宿泊した参加者の声を記載します(ご予約は直接ご連絡ください。)
北見は、優しく温厚なお父さんとお母さんが営むアットホームな雰囲気の民宿でした。まるで実家に帰ってきたかのように居心地が良かったです。民宿と言うからには設備や内装は古いのかな、と若干心配していたのですが、私的には全く気になりませんでした。徒歩圏内にコンビニもあるので便利です。
北見に宿泊して、一番印象に残ったことは食事。さすが海沿いの民宿と言うべきか、新鮮な魚を使った料理は絶品です!魚は一つ一つが肉厚でプリッとした食感。どの料理も海鮮特有の磯臭さがなく、とても美味しくいただきました。驚いたのは、食事のボリューム。夕食は刺身、煮付け、フライ、貝、とろろ、ご飯、お吸い物…と、これで一人前!?とビックリするほどボリューム満点。食べきれるか不安だったのですが、美味しかったので結果的にはペロッと完食してしまいました(笑)
景色もすばらしく、2階からは東京湾が一望できます。また、宿から砂浜まで近いので、海辺に降りるのもオススメです。私が宿泊した日はちょうど天気に恵まれ、東京湾に夕日が沈む絶景を見ることができました。北見は「お腹も心も満足できる民宿」だと思います。鋸南町に来たら、一度は宿泊してみてほしいオススメの宿です。
漠然と地域の暮らしに興味のある方へオススメ
移住を考え始めた人を支援する移住マッチングサービス「ピタマチ」では画像を直感で選ぶだけで、あなたにピッタリの移住先がわかる「理想の暮らし診断」を実施中です!
体験スケジュール及び内容時間 | 行程 | 体験内容 |
10:00 | 集合 | ハイウェイオアシス富楽里集合
※東京駅八重洲南口/バスタ新宿から出発している高速バスが便利です。
※なのはな5号(東京駅8時20分発、9時43分着)がオススメ。
〈なのはな号の時刻表はこちら〉 |
| オリエンテーション | 1)自己紹介、参加動機、持ち帰りたいこと
2)鋸南町の全体像と特徴、自然のよさや人々の暮らし
3)野水仙つうしんの説明・立ち上げの経緯/仕事内容
4)今日の仕事のテーマ |
| 仕事体験(1) | 1)取材に同行
・移住者の訪ね話を聞く
・インタビュー |
13:00 | 昼食(働き方の話) | 1)これまでのキャリア
・移住に至るまでの経緯
・移住にあたって考えたこと、はじめ方
・二拠点居住する理由
2)仕事への想い
・地域に関わる仕事をする上で大切にしていること |
14:00 | 仕事体験(2) | 1)取材に同行
・移住者の訪ね話を聞く
・インタビュー
・移住者の仕事、生活の見学と視線散策 |
| 旅のまとめ |
1)参加者の振り返り
・感想の共有
・質疑応答
・塚田さんからのコメント |
16:00 | 終了 | ハイウェイオアシス富楽里解散
※なのはな40号(富楽里16時25分発、東京駅17時58分着)がオススメ。〈なのはな号の時刻表はこちら〉
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農業女子を訪ねて
保田漁港の朝市
転居して農業する青年
写真は町から見た海と富士山
ツアー案内風景
テレワークの会社を訪問
水仙と参加者のみなさん
女性 みりん
女性 ちー
男性 よっしー
女性 ようちゃん
男性 3月24日体験者