2023年07月12日更新

キャリア自律を効果的に行う越境学習アプローチ。6回完結型セルフ・キャリアドックで"自己メンテ”を

キャリア自律のための総合研修計画「セルフ・キャリアドック」とは?



セルフ・キャリアドック(Self-Career Dock)とは、個人のキャリア成長や職業的なスキル向上を支援するための概念です。

厚生労働省による「『セルフ・キャリアドック』導入の方針と展開」によると次のように定義されています。

「セルフ・キャリアドックとは、企業がその人材育成ビジョン・方針に基づき、キャリアコンサルティング面談と多様なキャリア研修などを組み合わせて、体系的・定期的に従業員の支援を実施し、従業員の主体的なキャリア形成を促進・支援する総合的な取組み、また、そのための企業内の『仕組み』のことです」


要点を取り出すとセルフ・キャリアドックは、「企業や組織の構成員が、その人らしい力を発揮できる働き方(キャリア自律)を実現するための総合的な研修計画」とでも言えるでしょう。

効果的なセルフ・キャリアドックを実施するにあたっては、プログラムに主に次の4点の要素を盛り込む必要があると言われています。

①自己認識と振り返り(内省)+目標設定

自分の強みや興味、価値観を理解し、それに基づいて明確な目標を設定する。通常、自己分析ツールなどを活用して、自己理解を深める手法が用いられますが、身をもって体験することで、自分(得意・不得意)をより深く理解し、振り返りによる言語化を行うことで、現実に即した目標設定ができるようになります。

②スキルの開発

キャリアの成長には、必要なスキルの開発が不可欠。セルフ・キャリアドックでは、個人が自己学習やトレーニングプログラムを通じてスキルの向上を促します。

③ネットワーキングとコミュニケーション

キャリアの成長には、周囲の人々との関係構築や良好なコミュニケーション能力も欠かせません。セルフ・キャリアドックでは、ネットワーキングやメンターシップの重要性を伝え、自身に見合った人脈づくりへの意識を高めます。

④モチベーション向上(働く意味・意義の発見)

ときに軽視されることもありますが、働くことへのモチベーションや喜びは、キャリア自律を促す上での重要事項です。セルフ・キャリアドックの取り組みにおいては、仕事とプライベートのバランスを取る方法やストレス管理の手法などを学ぶことも重視します。やる気を持って業務に励み、そこに働く意味を見出すことができれば、人はおのずと自律的に動けるようになります。

オーガニックな越境の学びがキャリア自律を促す


上記①〜④は個人が自己成長を追求し、その人らしいキャリア自律を成功させる総合的なアプローチです。

ですが、社会人が日常の業務もこなしながら、この4要素をまんべんなく学ぶことは難しいのが実情です。これらのカリキュラムを網羅すると、時間がかかってしまい、研修にかかる費用も結構な額になるでしょう。

なにより多忙な社員が”やらされ感”を抱えたまま、研修に参加してしまうと、せっかくの学びも身に付かず、仕事へのモチベーションまで下がってしまい、逆効果ということにもなりかねません。

そこで仕事旅行社では、3回の異業種体験と3回の振り返りを組み合わせた6回完結型の「セルフ・キャリアドック」スキーム(キャリア自律応援プログラム)をご用意することにしました。個人でも企業研修としても、ご利用いただけます。

ある種の「越境学習」とも言える異業種体験を軸に据えることで、新鮮な驚きを持って自己理解を深めることができ、初めての現場でのコミュニケーション意識も高まり、働く楽しさに気づきやすくなります。

弊社の職業体験プログラムを体験した多くのユーザーから「毎日の仕事が楽しくなった」という声が寄せられていることが、開発の出発点となりました。

そもそもセルフ・キャリアドックの「ドック」とは波止場のこと。大海を渡る船が、メンテナンスのために一時立ち寄る設備です。自身のキャリアの“メンテ(補修)”を行うという意味では、必ずしも大がかりな研修である必要はないでしょう。

異業種体験(越境学習)は、自身の専門分野や業界にとらわれず、他の業界や分野に触れる貴重な機会となります。これにより、現業に追われる日々の中では得られなかった広い視野を獲得することができます。

異なる業種のプロフェッショナルと関わることで、新しいアイデアや視点を取り入れ、柔軟な思考を養うこともできるでしょう。

また異業種体験(越境学習)は、自身のスキルセットや知識を多様化するきっかけを提供します。残念ながら毎回別々の職場を訪問する3回の体験では、スキルが身に付くレベルにまで到達することは難しいと言えます。

しかし、初めて経験する作業において、「自分ができない」という経験をすることで、「スキルが仕事といかに不可分のものであるか」を実感することはできそうです。それも体験学習のメリットのひとつです。

さらに異業種体験(越境学習)には、新しい課題に直面した際に人が本能的に発揮する「クリエイティブで革新的な問題解決能力の向上」や「ネットワーキングの拡大」などの効果も期待できます。

もっとも大切なのは、異なるバックグラウンドを持ち、意欲的に仕事に取り組んでいる人々からの人間的なアドバイス。自身の仕事にこだわりとプライドを持つ体験先のプロフェッショナルたちが、どのように仕事にやりがいを見出し、モチベーションを向上させているかを直接知ることは、体験者の生きた財産になることでしょう。

越境学習は、キャリア自律を促すためのオーガニックな手法と言えます。

体験先で得た生の学びを振り返り、自身の言葉で気づきを言語化する作業も重要です。見たことのない仕事場で体験したワクワクも、時間の経過とともに薄れてしまいます。効果を最大化するためには体験後、得たものを自分のカラダに染み込ませる内省の時間を持つ必要があります。

以上のことから越境学習が、セルフ・キャリアドックの概念をも包括するキャリア自律へのアプローチだということがお分かりいただけるでしょう。具体的なカリキュラムを知りたい方は、ぜひ詳細ページもご覧ください。

★仕事旅行式「自律型キャリア研修」誕生!「異業種体験×3+振り返り×3」

弊社では自律型人材育成、セカンドキャリア向けなど豊富な研修メニュー(法人向け)も多くご用意しています。いずれも短期完結型。以下もご参照ください。

★「遊ぶ」「学ぶ」「働く」。三位一体型の「自律型キャリア」促進プログラム
★「ミドル・ シニア」活性化支援: 仕事旅行式「自律型キャリア研修」

記事:仕事旅行社

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