2016年01月26日更新

「きれいなあまさ」を追求する名倉山の酒造りを体験してきたぞ!

「杜氏になる旅」に参加した土田麻依さん(会社員/仕事旅行ヘビーユーザー)が、旅のレポートを寄せてくれました。会津若松の蔵元「名倉山酒蔵」で体験した“きれいなあまさ”のヒミツとは?(「シゴトゴト」編集部)


シゴトゴト読者の皆さま、はじめまして。仕事旅行社ヘビーユーザーの土田麻依と申します。

普段は普通の会社員ですが、様々な旅行を体験していく中で、「旅の素晴らしさを皆さまにお伝えできれば!」と思い、シゴトゴトを通じて体験リポートを書くことになりました。

そもそも私が仕事旅行にハマり始めたのは、ちょっとマニアック(?)な旅に興味を惹かれたことでした。調香師になる旅、イルカトレーナーになる旅、旅館仲居になる旅…etcと、どれもこれも地域のカルチャーセンターにはない内容ばかりで、しかも座学ではなく体験ができることが面白そう! と感じたことがきっかけです。

いくつか旅をしてみて、本物の職場にお邪魔することで感じる仕事のリアルさにワクワクし、旅を通じて仲間ができることの嬉しさに目覚め、常連客となりました。

(仕事旅行社さんの会社ロゴの「紙飛行機」に象徴されるように、“ふんわり”とした雰囲気も私の好みです♪)

さて、今回参加した旅は「杜氏になる旅」です。福島県会津若松にある名倉山酒造でお世話になりました。もともとお酒は好きなのですが、特に日本酒を語れる大人はかっこいいイメージが私の中にあり、あまり一般公開をしない酒蔵で杜氏になるレアな体験を見逃すわけにはいけない! というミーハーな気持ちで旅に出ることにしました。

朝8時30分からと、早いスタートが少し大変だなぁ~と思っていたのですが、実は旅が朝早くスタートするには秘密があったのです!

きれいなあまさの酒造りは時間との勝負


名倉山酒造のお酒は「きれいなあまさ」が特長です。きれいなあまさとは米本来の甘みが旨みに変わり、雑味がなく、のど越しがよい味わいとのこと。

酒蔵を見学する前に、ホストの松本さんからいろいろレクチャーを受けましたが、素人である私には「あまさ」と「すっきりとしたのど越しのよさ」なんて両立できるの? と疑っていました。その秘密を探るべく、酒蔵の見学へ。

参加した日はラッキーなことに、東北鑑評会に出品する大切なお酒を仕込み始める日でした。東北鑑評会とはいわばお酒のコンクール。東北6県の酒蔵から出品された約450点以上のお酒を品質評価し、その中から特によいお酒だけが金賞をもえらえるのです。その東北鑑評会で17年連続金賞を受賞するなど、名倉山酒造のお酒は高く評価されています。

酒造りは通常「洗米→浸漬(しんし)→蒸し→麹造り」という過程を経て造られます。よい味わいや香りを出すためには、なんと言っても麹が命。しかし、実は良い麹造りができるかどうかの分かれ道は、洗米→浸漬にあったのです!


撮影:土田氏。TOP写真も

その日の気温・湿度・米の状態を職人さんたちが見極めて、1秒のズレも許すことなく、米を洗い、水に浸す作業を行います。もちろん、何百キロのお米を一気に洗い、浸漬すると洗い始めと終わりに誤差が出るので、数キロ単位に分けて作業を繰り返します。その様子はまさに真剣そのもの。職人さんたちのピリッとした空気が私にもヒシヒシ伝わってきました。

そしてその日のうちに米を蒸します。旅先のホストである松本さん曰く、浸漬までの作業を前日に準備しておけば楽なのですが、米の吸水を最高の状態にするため、洗米から蒸しの作業は一気に行うそうです。なるほど、朝早くから作業を行うことはきれいなあまさのある酒造りへのこだわりだったんですね。

ひとしきり見学させていただいた後、いよいよ私も作業に加わることに。蒸しあがった米を麹室に運ぶために、米をスコップで掘り出す作業を行いました。ここでも素早く作業を行う時間との勝負。

蒸した米はとても重くて、とても熱い! けれど、米を蒸すまでの大変な準備を学んだからこそ米粒1つでも落としたくないんです。旅の当日は寒い日だったのに、すぐに汗だくになってしまいました。この作業を毎日行っている職人さんたちは本当にスゴイ!


※上掲写真は仕事旅行社ウェブサイト「杜氏になる旅」より

次はお待ちかねの試飲タイム♪
ですが単に飲むだけではなく、そこには奥深い流儀があったのです。

酒道を学ぶ


今回は3種類のお酒を飲み比べてみました。最初に飲んだ印象はそれぞれ違う味に感じましたが、実はどれも同じ鑑評会出品用につくられたお酒で、造った年度や仕込んだタンクが異なる違いだったのです。同じ材料・同じ作り方なのにこんなにも違いが出るなんて、日本酒って奥が深いです。

そして次は審査員になったつもりでお酒を評価していきます。単に「おいしい~」だけではダメですよ。どのような香りがするのか、どのような味がするのか、ひとつひとつ分解して表現していきます。特に香りを「リンゴのような香り」、「バナナのような香り」、「マンゴーのような香り」など細かく嗅ぎ分けていく職人さんに驚きです。

そのほか、日本酒を楽しむ作法として「季節に合った料理と合わせ」、「善き人と一緒に飲む」ことが大切だと学びました。日本の文化に華道・茶道などが根付いているように、日本酒にも「酒道」があるという松本さんの言葉は忘れられません。

今回の旅を通じて気づいたのは、「誇りをもって仕事をすることの大切さ」です。通常より手間がかかる作業であるにもかかわらず、職人さんたちには「やらされている」という感じは全くなく、自ら誇りをもって酒造りをしている姿が印象的でした。

普段の私の仕事も言われたことをやるだけではなく、自分から工夫してみたらもうちょっと自分の仕事に誇りを持てる…かも。

そして酒蔵のさまざま様子を見せていただき、「本当にこんなところまで見せて・教えて大丈夫? きれいなあまさの秘伝製法がばれちゃうのでは!?」とこちらが心配になるくらい、たくさん教えていただきました。旅行後は日本酒がより一層おいしく感じられますよ。皆さまもぜひ、参加してみてはいかがでしょうか。(^_^)/

【おまけ】
地方開催の旅の魅力は、何といってもその土地での観光!ということでせっかく会津若松に行ったので、有名な鶴ヶ城&蕎麦を楽しんできました~。



文・写真:土田麻依(会社員)
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