仕事旅行社インターンの島田です。このコーナーでは、私が心から参加したい仕事旅行の職業体験をピックアップしていきます。
私は以前、福島市の染織作家の工房でお手伝いをしていたのですが、手しごとのすごさを目の当たりにする日々でした!
職人が生み出す手しごとの織物は、もちろんちょっとお高めですが、それが作られるまでを目にすると、作った人の熱意がリアルに感じられます。お金にかえられない物語が品物に宿っているのです。
お母さん的存在でしたわれる工房の代表が、作品を売ってほしいというお客様に
「値段なんかつけられないわよ。売りたくないの。決めた、これは売らない!」と答えるシーンを目撃したこともあります。
望まれるのか、売れるのかというのはもちろん商品として販売する上で大切なこと。しかし、ときには「売れるか」を考えずともみずからの限界に挑戦するかのように魂を注いだ作品があり、機能や素材、時間といった分かりやすい指標だけではない価値の存在を学びました。
簡単に買えない値段のものは多いけれど、せめてその良さを「わかる」大人になりたいと思います。いや、分かったつもりになるよりは「知ろうとする」大人でしょうか。
というわけで今回は、一流品を作りだす職人の心意気に触れる仕事旅行をピックアップ!
せっかく日本に生まれたのだもの。『ニッポンの本物を知ろうとする旅』に出ませんか?
常識を打ち破る漆塗り職人。本当にほしいものに塗ってみよう
伝統工芸「津軽塗」が有名な青森県に工房を構える漆塗り職人の工藤さんは、常識にとらわれず漆の可能性を追求しているアイディアマンです。野球のバッドなど、「えっ!これに塗っちゃうの?」と驚いてしまうようなものも。
作りたいものがあれば試さずにはいられない工藤さん。眠るのももったいないと漆塗りに打ち込み、数々の商品を生み出しました。
「何に塗るかを自分で考え、本当にほしいものを作ってほしい。」
この仕事旅行ではなんと好きなものを持参して、そこに漆を塗ります!(要事前相談)
写真に思わず笑ってしまったのですが、丸い自動掃除機のルンバも黒々とした漆塗りでおめかし。まさに値がつけられない、世界でたったひとつの自分だけの漆塗りを手に入れられる工房です!
【仕事旅行の体験サイトはこちら】
漆塗り職人になる旅~常識を打ち破る漆塗り職人。本当にほしいものに塗ってみよう~
工房 まる一(青森県南津軽郡田舎館村田舎舘中辻172)
神秘的な美しさ。京都伏見の老舗で和ローソクの虜に
和ローソクと言えば「絵柄のついたローソク」というイメージでしたが、明治20年創業の中村ローソクさんによれば、本来はすべて植物性の素材で手作りされたものを和ローソクと呼ぶそうです。
私も初めて知ったのですが、石油で作られた西洋ローソクなどとは異なり、燃やしても油煙は出ず仏具や部屋を汚さないなど良いことづくめ。けれども見た目だけを似せたものが出回り、それを本物と思って使っている人も多いのだそう。
こちらでは若い人に興味を持ってもらいその伝統を絶やさぬようにと、香り付きやインテリアにも使えるローソクも手掛けているそうです。その熱意を目の当たりにし、みずからもローソク作りを体験すれば……私だったら、誰かにプレゼントしたくなりそうです!
【仕事旅行の体験サイトはこちら】
和ローソク職人になる旅~神秘的な美しさ。京都伏見の老舗で和ローソクの虜に~
中村ローソク(京都府京都市伏見区竹田三ッ杭町57-8)
革靴を見直そう。和の革靴を提案する京都の工房へ
デキるビジネスパーソンは靴にこだわると言います。日本でも昔から「足元を見る」と言いますが、これは宿場町などで旅人の疲れ具合を足元から見抜いて値段を決めていたことに由来するそうです。
京都の吉靴房さんでは、和装に合う革靴を提供しているそうです。この良さをわかる人はまさにオトナ……。革靴職人と一緒に自分が本当に似合う靴のデザインを考えるなんて、なんだか素敵なひとときになりそう!
※仕事旅行でデザイン体験した靴は購入することもできます(別途費用がかかります)。
【仕事旅行の体験サイトはこちら】
革靴職人になる旅~革靴を見直そう。和の革靴を提案する京都の工房へ~
吉靴房(京都府京都市上京区 大宮通寺之内花開院町111-2)
世界に一つ、自分だけの一点だけあってそれなりのお値段ですが、愛着をもって長く使えるという意味では結局おトクなのかも!
メルマガ登録いただくといち早く更新情報をお伝えします。
メルマガも読む
LINE@はじめました!