仕事旅行にリピート参加しているみなさんに、旅に出ることで「どんな学びやメリットがあるか?」を尋ねてみました。参加しようかどうか迷っている人たちの"背中を押してくれる"言葉です。(仕事旅行社)
私の仕事旅行記:鈴衣さん(元看護師)
Q.1:仕事旅行に最初に「行ってみよう」と思ったきっかけを教えてください。その旅を選んだ理由も。
自分がやりたいことをやろう!と決めたはいいけど、子どもの職業体験ならまだしも、大人の職業体験なんてあるのか?
そんなときに出会ったのが仕事旅行社でした。
雑貨屋が好きだから働いてみたいし、本屋の漫画コーナーでも働いてみたいし、編集や企画もしてみたい。ホームステイがしてみたくて、英会話を習い始めた。
わたし、こんなにやりたいことがあったんだ。
仕事旅行を本気でやってみようと思ったのは、看護師として働いていた時間があったおかげかもしれません。
生と死に向き合う中で、わたしはどのように死を迎えるのだろう、死の間際にやりたかったことを後悔したくないな、と考えていたからです。
看護師のときは、仕事に忙殺され、寝て起きての繰り返し、落ち着いて休息もできない、やりたいこともできないというかそういうことすら考えられない、窮屈な日々を送っていました。そして、そんな自分のことが大嫌いでした。
退職してからのわたしはとにかくパワフルで、「やってみないと何も変わらない。今までと同じ毎日なら、これから先も同じ毎日の繰り返し。とにかく変化したい。」この一心でした。
とにかく変化を起こしたかったわたしは大急ぎで仕事旅行探し。予約の時はとてもドキドキしたことを覚えています。4つの仕事旅行を一気に予約しました。まだ行ってもいないのに「やってやったぞ!」と思いましたね。わたしの中で予約は、行動の第一歩でした。
とりあえず最初は、日程でゲストハウスを選びました。
理由は、外国人とも話せる可能性があったこと、仕事旅行がどういうものか知りたかったこと、いきなり都会での活動は怖かったので地方で安心したからです。
やってみることに立派な理由なんて不要です。気になる、興味がある。ならば、とにかくやってみるのです。チャレンジした瞬間、自分が変化したことを感じることができるでしょう。わたしがそうでした。
Q.2:仕事旅行でホストからどんな話を聞き、どんな職業体験を行いましたか?
仕事旅行に巡り合った瞬間、これだ!と思ったので、リピートしようというより先に4つすべて予約しました。
リピート参加のメリットは、沢山の職業の実態を知ることができること、沢山の人と交流できること、自分の興味のある仕事を体験できるということですね。
【ゲストハウスのスタッフになる旅】
初めての仕事旅行だったので前日は緊張して吐き気で寝不足になりました(笑)
しかし、開始後1時間くらい経った頃には、いつの間にやら!?気づいたときにはすでに家族のような空気感になっていました。
事業に関する説明もしていただき、歴史ある町で古き良き文化と新時代の融合に挑戦されていることを知りました。歴史を知った上でお土産を購入するとまた違った楽しみ方ができました。
職業体験は、朝の掃除が気持ちよかったです。みんなでテキパキ動いて片付いたときには、とても清々しい気持ちになりました。中学生の子が高校入学までの期間を利用して、親元を離れて住み込みバイトをしていて、本当に尊敬しました。その子がわたしの指導係に任命され、たくさん教えてくださいました。
いろんな意味で驚くと同時に、とても良い刺激を受けることができました。いろんな生き方があっていいし、お互いを認め合って尊重していく。そんな雰囲気がここにはありました。
【仕事旅行社のプランナーになる旅】
利用者が何を求めているのかを考えながらプランを立案するのが難しかったです。実際にプランニングを体験するのですが、何度も練り直しているところを目の当たりにして、ひとつのプランがいかに洗練されたものかを知ることができました。
キャッチーなフレーズの必要性、モノとモノをくっつけると新しいモノが出来上がること、これらは講評で教わったことなのですが、その後の仕事でも大変役に立っています。
ミーティングは一瞬喧嘩が始まったのではと驚いてしまうほど熱い戦いで、プラン一つ一つにかける思いに身体が震えました。仕事旅行のアイコンを決めるミーティングにも参加しました。その時決まらなかったものの、願いを込めたデザインを決めるだけあって、大熱戦でした。
【雑貨店店員になる旅】
雑貨屋で働いたら、ディスプレイの埃を払ったり、ラッピングがしてみたいなと思っていました。掃除をしたときは本当に嬉しかったですし、「雑貨店で働いているわたし」にドキドキしました。
八木さんから事業を始めたころの話を聞いたり、実際の事業計画書を見せていただいたり、若い女性が雑貨屋を開業する難しさ、お客さん(ファン)への考え方についてお話を聞きました。
八木さんとは初対面でしたが、自分ノートを作っている共通点もあり、フィーリングがぴったり合いました。仕事体験で、2か月先(5月)のイベントを決める企画もしたのですが、まさに稲妻のように決まりました。
その名も「おっぱいフェア」。これだけ聞くとびっくりしますよね(笑)
5月ということで母の日をテーマに、雑貨屋に仕入れている奇抜なおっぱいボールを中心にしてみるのはどうかということ、母のシンボルであるおっぱいという意味も込めて、キャッチーさとインパクトがある企画が完成しました。後日盛り上がったと聞き嬉しかったです。
八木さんとは仕事旅行が終わった後にお友達になりました。仕事旅行の醍醐味はここにもあったんだ!新たな発見でした。
【日本語教師になる旅】
日本語教師の方のミニ授業を実際に受け、日本語はこんなに難しかったのか? とびっくりしました。その後、生徒さんたちと一緒にお昼を食べながら、何を目指して留学したのか、これから何をしていくのかを聞き、留学生の意識の高さに驚いたことを覚えています。
2クラス30分ずつ授業に入って、日本のジェスチャーについての説明に挑戦することになりました。自然に覚えたものを意味も交えて説明することは難しかったです。ジェスチャーは国ごとに同じ意味のものもあれば異なるものもありますし、性別や年齢による使い分けもあり、本当に幅広いことを知りました。
日本語の意味やジェスチャーをこんなにも考えたのは初めてでしたし、日本人であっても正しく使えていない場合もあるんだと良い意味でショックを受けつつ、挑戦することができました。
Q.3:仕事旅行に参加して、どんな学びや気づきがありましたか?
チャレンジすることを笑ってくる人は一定数います。やったことがないから笑えるのです。沢山のチャレンジを経験をした人は、挑戦する人を決して笑いません。
わたしにとっての仕事旅行は、人生を豊かにするひとつの手段と考えています。
世の中には多くの仕事があって、すべてを経験することは不可能ですよね。現代社会ではひとつの会社に長く務めることがステータスのように感じますが、わたしは必ずしもそうは思っていません。働く場所は自分で選べる時代ですし、自分に合う仕事を探し続けることも素敵なことだと思うからです。
仕事旅行は働きながらも、職場体験ができるというメリットがあります。「小さい頃は○○になりたかったな。」そういう感情が生まれたときが仕事旅行に踏み切るチャンスかもしれません。
このまま何もせずに人生を歩むのか、それとも仕事旅行で興味があることを体験して新たな発見をするのかは、あなた次第です。
仕事旅行の良いところは、普段出会うことがなかった職種の人たちと交流し、仕事の歴史や文化に触れることができるところです。何事も、黙って待っていては向こうからは来てくれません。自分から出向いて、学びを得るのです。
あるとき観光地で思ったことがあります。
「自分に流れる時間はひとつしかないけれど、自分ではないほかの人に流れた時間を知ることで、自分の人生は豊かになるということがやっとわかってきた気がする。」
仕事旅行もまさにこの通りで、自分ではない人の人生を知ることができます。しかも、実際に会ってお話しもできます。自分の経験上、出会う人が多ければ多いほど、自分の人生は豊かになるのは間違いないです。
お金を払って仕事をさせていただく。仕事はお金をもらうだけではないんです。
というか仕事ってなんだろう。これも考えさせられるかもしれませんね。
何より今までと同じことの繰り返しなら、この先も同じことの繰り返しの人生でしょう。現状に不満があっても、なくても、仕事旅行に行ってみたら、今までと一味違う豊かな自分になれるかもしれません。
このような体験記を書ける経験と機会はわたしの財産です。
【体験レポートのバックナンバー】
リピーターは語る。ここがよかった!仕事旅行 vol.1ー会社員以外のはたらき方を知り、「自分にもできるかも」と思えました
メルマガ登録いただくといち早く更新情報をお伝えします。
メルマガも読む
LINE@はじめました!