はたらき方を変えるには、まず正しく自分を知ることから。
このシリーズでは、「能力分析」「性格分析」「適職診断」など、日本や海外で公開されている様々な自己分析ツールの中から、面白いもの、評価の高いものを紹介していきます。
今回は
"16 Personalityies"というのをやってみましょう。「ちょっぴりゾッとするくらい当たる」と噂される性格診断です。
世界2億人が診断済。16の性格を"職業"にたとえる
"16 Personalityies"は、無料かつ登録なしでウェブ受診できます。面倒な手続きが一切いらず、すぐ自己分析できるのがいいですね。
"16 Personalityies"という名称そのままに、この自己分析ツールでは、人を16のキャラクターにタイプ分けします。
「分析家」「外交官」「番人」「探検家」という4つの大枠カテゴリーそれぞれに、「巨匠」「冒険家」「起業家」「エンターテイナー」といった4つのキャラクターがあり、たとえば「あなたは探検家カテゴリーで、その中では"起業家タイプ"です」といった結果が出るわけです。
16の性格を職業化し、それをゲームのキャラ風に表示するなど、デザインもなかなか凝っていますが、解説コメントもクドいくらい詳しく、かつ文章が微妙にとんがってるというか、なんとなく占い風の怪しさも漂っていて面白い。このあたりに人気の秘密がありそうです。
海外発のサービスのようですが、すでに全世界でのべ2億人がこれを使って自己分析をしたとか。もちろん、日本語対応しています。
さっそく試してみました。
「テストを受ける」をクリックするとこんな画面が出てきます。
「12分以内で終わらせましょう」
「正直に答えましょう(たとえ、その答えが気に入らなくても)」
「できるだけ『中立』の答えは避けましょう」
大事ですね、正直。こういう診断ものでは、つい、自分をよく見せようと"盛った"回答をしてしまうもの。でも、それでは正しく自己分析できません。
上記注意書きの下に、いきなり設問が出てきます。
日本でよく見かける「そう思う」「ややそう思う」「ややそう思わない」「そう思わない」の4択スタイルとは異なり、「同意する」「同意しない」が左右両端に書かれており、「どれくらいそう思う?」の部分は丸の大きさで選択させる7択スタイル。
このUIがイケてます。上のように言葉で説明するとわかりづらいですが、「iPhoneは直感的に使い方がわかる」みたいないわゆるアレです。非常にシンプル。
質問も基本オーソドックスでわかりやすく、サクサク答えられます。
ただ翻訳もののためか、たまに「?」な質問も。
「自分自身は創造的というより実用的であると思う」
うん? "自分が実用的"ってどういうこと? 実務型ってことかい?
「自分の夢は、現実の世界やイベントに焦点を当てたものである傾向が高い」
イベント? 日本で"イベント"と言うと「お祭り」とか「集い」みたいなニュアンスが強くなりますから、この場合は「出来事」とか「事柄」って訳したほうがいいかも。これだと受け取り方によっては「夢はイベント運営です」みたいなことになっちゃう。
質問の趣旨としてはたぶん、「ユーは妄想じみたとんでもなくデカい夢を追うタイプではなく、現実をふまえて、実現できそうな事柄に挑戦するタイプであるか否か?」ということなんでしょうーーと自分なりに解釈しながら答えていきます。
ヤ…ヤヴァいくらい当たってる?
設問数は全60。自己分析が完了しました。さて結果やいかに?
なにい? "討論者"だと! まさかの分析家カテゴリー。
これはどういうことだ? 解説を読むとーー
「討論者型の人達は、究極の悪魔の代弁者で、議論や信条を木っ端微塵にして、その切れ端を皆の目に届くよう風になびかせるといった過程を生きがいにしています。より意志の強いほかの計画型と異なり、討論者型の人達がこうするのは、より深い目的や戦略的目標を達成するためでなく、単純に楽しむためなのです」
まわりくどい翻訳調の文章ですが、言わんとしていることはようわかる。ようは他人の発言に逐一イチャモンつけるヤツってことですね。
それにしても「悪魔の代弁者」とは…。散々な言われようです。
しかし、自己分析サービスの翻訳文のあら探しを喜んでやってるくらいですから、これはこれで当たっていると言えるでしょう。
続いて。
「楽しく頭をフル回転させながら、一般的な考え方に疑問を投げかけ、自らがかけがえのない存在となって、既存のシステムを作り変えたり、物事を根底から覆して、巧妙で新しい方向へと導いたりします。しかし、自分が提案した物事の実施状況を日々管理しなければならなくなると、悲鳴を上げます」
これもおっしゃる通り。ささやかな疑問から出発してアイデアを考えたりすることはどちらかと言うと得意ですが、日常をキープする管理業務は大の苦手であります。
「討論者型の人達の議論能力は、厄介な存在にもなります。必要な場面で活かせることが多い反面、例えば会議中に人前で上司に向かって疑問をぶつけたり、重要な相手の人の一語一句に揚げ足を取ったりして、他人の気持ちを踏みにじって、無残にも失敗することもあります。
また、頑固なまでの正直者で、遠回しな言葉を使わず、気配りができる、優しい人だと思われたいという気持ちがほとんどないために、状況はさらに複雑になります」
これも身に覚えあり。昔、勤めていた会社の社長から「刀を抜き身のまま歩いてんじゃねえ!」という謎のお叱りを受けた経験がありますが、いまわかりました。あれはこういう意味だったのか。寄らば斬るぞ的な。
「やられたことはやり返し、甘やかされるのには耐えられず、人がとりわけ頼み事をする際に、遠回しな言い方をするのを嫌います。その視野や自信、知識、鋭いユーモアのセンスで一目置かれていますが、こうした能力を、より深い人間関係や恋愛においてうまく活かせないことが多いのです」
正味、ヤなヤツですね。
ここまで読んでふと気づく。
なんじゃこりゃぁぁぁ? ちょっぴりどころか、めちゃくちゃ"ゾッとするくらい"当たってんじゃねえかよおおおおおおおおっっっっっ!
「できるなお主」感満点の自己分析ツールです。少なくとも占いより当たってる(※個人の感想です)。
自分と似たタイプの有名人も表示されるのですが。
ジム・ハルパートにアイリーン・アドラー…。
だれだよ、それ。あと、バットマンの「ジョーカー」に似てると言われましても……。うれしいような哀しいような。アメコミ映画に出てくるこじらせピエロじゃねえか。
はっきり言って、診断した相手をただディスってるようにも思えますが、診断結果の最後には、よりよい自分(善人)に生まれ変わるための心優しきアドバイスが。
「自分のアイデアを形にする過程の中で、常に他人に頼っていることを忘れないようにしましょう。合意を作り上げるためよりも、議論に勝つために時間を費やすと、成功する上で欠かせないサポートを得られなくなることが多いのです。
悪魔の代弁者役が板についている討論者型の人達にとって、最も複雑で価値のある知的挑戦は、より感傷的な視点を理解することと、理論や進展に並び、配慮と妥協点を議論することだと悟ることがあるかもしれません」
なるほど。私が変わるために大切なのは「他人への感謝」そして「配慮と妥協」ですね。
大事ですね、忖度。
己を根底から変えるべく、今後は心を鬼にしてビシビシ妥協&忖度に取り組んでいく所存であります!
それにしても、"16 Personalityies"の実力の確かさ。はっきり言ってユーもやっちゃいなレベル。話のネタにもできそうです。他人にやらせてみて欠点を把握、弱みを握るツールとして活用するのもアリかもしれません。
では、今日はこのあたりで。
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記事:編集職人HIP
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