2019年02月20日更新

過酷さの中におもしろさがある。漁師の仕事に触れ、獲れたて極上の朝ごはんをいただく。(保田漁港 定置網漁見学)

最近、仕事でワクワクしてますか?なんだか毎日刺激がないなという方へ、せひともオススメしたいツアーがあります。

東京から約1時間半、千葉県鋸南町にある保田漁港。ここでは、定置網漁船に乗り、実際の漁が見学できるツアーが開催されています。レジャーとしてはもちろん、漁師の仕事を知ることができる貴重な機会として、子どもから大人まで、多くの人が参加する人気企画です。

大迫力の漁の様子を体感すべく、取材に行ってきました。

朝6時。2月中旬。凍えるような寒さです。眠い目をこすりながら集合場所へ。迎えてくださったのは、保田漁港組合の鋸南町保田漁業協同組合の鈴木淳さん。

この日は、平日だったこともあり見学者は私のみ。寒いこともあって、2月は例年申込みが少ないですが、7月から8月は家族連れで大変にぎわうそう。前組合長のアイデアからはじまったこのツアーも、年々参加者が増え、今では年間900名近くの方が乗船しています。

「そろそろ行きますよ」と声を掛けられ、波止場に移動。船に乗り込み、いざ出航!


ドッ、ドッ、ドッ、ドッ、ドッー、というエンジン音と共に走り出します。見学席は、船の高台の特等席。イスと手すりがあるものの、揺れる揺れる。アトラクションのような揺れの中、波をかき分け大海原に進んでいきます。

陸はあんなにも穏やかだったのに、東京湾に出ると風が強くなってきました。風にあおられ、揺れ続ける船。もはやどっちに進んでいるのかわからなくなってきます。この揺れの中、動じることなく待機している乗組員の方々、すごい。

漁場に行くまでの間、鈴木さんに漁師の仕事についてお話を伺いました。「定置網漁は、3艘の船で行っています。船で魚を追い込み引き上げていくんですよ。チームワークが必要な仕事なんです」

今日の乗組員は13名。漁師歴25年のベテランから、1年未満の見習中の方まで、様々なキャリアの方が乗船していました。中でも興味深かったのは、元船頭が4人乗っているという話。

「自分もそうなんですが、ケガが理由で自分で船ができなくなってしまう人がいます。でも定置網ならば様々な役割の中で仕事ができる。なにかあった時に船頭としての経験が生かせるので、定置網の船員としてセカンドキャリアを築く人も多いんですよ」。船頭として自分の船を持つだけがすべてではない。他の仕事と同じように、漁師の世界にも様々なキャリアの積み方があることを知りました。


お話を伺っているうちに、本日の漁場へ到着。いよいよ定置網漁のスタートです。3艘の船で定置網を囲むように停まり、ゆっくりと周りと息を合わせながらロープが次々と引き上げられていきます。

2艘の船の距離が徐々に縮まっていくと、船頭の号令。と、同時に、大量の魚が見えてきました。姿が見えると、乗組員たちはそれぞれ網を持ち、次から次へと魚を引き上げていきます。


引き上げられた魚は、他の乗組員たちにより仕分けがされ、保存庫へ。鮮度が命の漁では、この時間が一番集中力がいるのだとか。取材時は、2か所での引き上げがあり漁の時間は約1時間半ほど。アジ、イカなど、大量に水揚げされました。

陸に戻ってからも漁師の仕事は続きます。魚たちを種類別に分け、重さをはかり漁業組合のスタッフに報告。決められた水槽に仕分けます。


ガイドをしてくださった鈴木さん、実は、普段のお仕事は漁協の組合員。船から降りると、事務所前で、てきぱきと漁師さんたちと作業を進めていました。仕分け作業が終わると、セリの時間までは小休憩。ほっと一息つける時間です。

「セリは大体朝9時頃からはじまります。そのあと、定置網漁の乗組員は、陸で網の手入れなどをして、だいたい12時ごろまで仕事。自分は組合の仕事があるので、もうちょっと働くことが多いです」。

朝早くから過酷な環境下で体力が必要になる仕事。それでもたくさんの魚が水揚げされたり、大きな魚があがると達成感もひとしお。「大きなイセエビがあがったんだよ」と、うれしそうに見せてくれたり、今日一番の大物のひらめにみんなで喜んだりと、とてもにぎやかで楽しそう。『仕事でワクワクする』。そんな言葉がピッタリな風景がそこにはありました。


漁師の仕事を体験するのは、素人にはとてもじゃないけれど難しい。でも、漁師の仕事を知ってみたいという方は、まずは、この見学ツアーに参加してみるのもアリですよ。

今回見学した定置網漁は、事前予約をすればどなたでも参加することができます。(1名/1800円)。そして、このツアーのもう一つの魅力が極上の朝ごはん。とれたての魚はやっぱりおいしい!そしてボリュームも満天。なんとも贅沢な朝ごはんです。

また、人工高濃度炭酸泉「ばんやの湯」入浴券もセットになっているので、定置網漁見学で冷えた体をじんわり温めることも可能です。


それにしても、この日は、風が強かった!「もう少し強かったら欠航でしたよ」というギリギリのラインだったそう。風速12メートルの北風が吹き荒れる過酷な海。船には相当な自身があった私もさすがに船酔いしそうになりました。「船酔いはふつうはするもの」と、漁師さんの多くは言いますが、参加される際にはどうぞ、みなさま、お気をつけて。

仕事旅行ニュウス: 2019年02月20日更新

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