2019年02月15日更新

森まゆみの「谷根千ずっとあるお店」vol.4ー若い二人が引き継いだ「BAR 天井桟敷の人々」には悲喜こもごもの物語がある

作家の森まゆみさんによる連載。『地域雑誌 谷中・根津・千駄木』を1984年に創刊、「谷根千(やねせん)」という言葉を世に広めた人としても知られる森さんが、雑誌創刊以前からこの町に"ずっとあるお店"にふらりと立ち寄っては店主にインタビュー。今回は37年前にオープン、藝大生たちも通うバー「天井桟敷の人々」さんに。(編集部)

根津の不忍通りに面したビルの2階、バルコニーからそのまま入れる場所に「天井桟敷の人々」というバーを見つけたのは、「谷根千」を始めて間もない頃だった。早速、雑誌を置いてもらうことにした。

普通、夜の居酒屋やバーに販売を委託しても、3カ月して行ってみると、どこかお酒の下に隠れていたり、お酒で汚れたりしていた。酔っ払って、また持ってかれちゃったわ、と支払いを渋る経営者もあっ...

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