2018年11月09日更新

「仕事旅行の自由研修」を研修に使ってみてどうだった? 導入した人に聞いてみた(イトーキ労働組合)

人生100年時代とAI化のビッグウェーブを受けて、多くの企業が「働き方改革」を迫られています。

残業時間の削減や、働く場所の自由化、雇用体系の流動化など職場環境改革の施策は講じられるものの、テーマの一つである「大人の学び(リカレント教育)」について具体的にどう進めていいかわからないという声も多数出ています。


労働組合の教育企画として「仕事旅行」を導入いただいた、イトーキ労働組合の加藤洋介さんに、導入の経緯や効果を振り返っていただきました。

――まずは、仕事旅行を労働組合の教育企画として導入した経緯を教えていただけますか?

加藤洋介さん(以下、加藤):過去には労働組合として会社に「教育」の必要性を提言していた時代がありました。その結果、現在は社員教育制度も整い、マネージメント研修を始め、ファシリテーション研修、交渉術研修など、さまざまな選択型研修制度が導入されたため、この数年間の組合の役割として「教育」は重点項目からは外してきた経緯があります。

その中で、時代が変わり始め「組合として、会社とは別にやれる教育は無いのか?」と考え始めたのが去年のことでした。

まず考えたのが「次世代経営者教育」。会社にはまだ無い視点で、組合としても、働き方改革が進み、目指す管理職像が変化しているなかで、「次世代経営者をどう捉えるのか?」というテーマで研修を企画したいと考えました。

もう一つが、「入社5年目までの若手に向けて、これから活かせる人間力を磨くための教育」。具体的なスキルを学ぶとかでは無くて、複雑性や不確実性が増す時代のなかで、社会人としてのリベラル・アーツ(教養教育)のような、まだ教育制度として整っていない若手向けの研修企画を行いたいと考えました。

そんな思いで、さまざまな研修を探していたなか過去に提案を受けていた「仕事旅行社」さんを思い出しました。

――ちょうど時代が追いついたみたいな感じですね。

加藤:「今だからこれ!」みたいな感じでした。導入を決定する前に、労働組合役員のなかでさまざまな研修と比較した結果、異論なく、みんな仕事旅行を選びました。「自分でもこの研修に参加したいと思えたから、これが良い」という意見が多かったのが印象的でした。

――検討した他の研修はどのようなものだったんですか?

加藤:「次世代経営者研修」は、労働組合の役員だけを対象にせざるおえなかったり、「若手向けの研修」では会社でも行っている内容とかぶるものがあったりと、決定打にかけるものでした。また、あくまでも「組合ならでは」の研修を企画したいと考え、仕事旅行社さんにお願いしました。


社員からは「過去数年間で一番新しい企画」という評価も


――導入を決定し、実際に企画を行うまで気をつけたことはありますか?

加藤:あくまで「教育」なので、楽しいだけでは無くて、学んで欲しいということ。それが企画する上で気をつけた点です。それができるかどうかは未知数でした。

「学び」の要素を重視したかったので、最初は、サイトに掲載されている全ての職業体験を参加可能にするのでは無く、趣味や遊びに見えやすい体験は削除する方向で検討していました。

しかし、最終的な判断としては、「考え方によって、趣味と捉える人もいれば、そんな仕事を体験したい人もいる。そうであれば、できる限り選択可能にしよう」ということになりました。ただ、予算は決まっていたため「価格の上限は設けましょう」という形で、一般サイトに掲載されている150職種の中から、100種程度に体験先候補をしぼり、参加者が自由に選択できるように設定した上で、40名の応募枠で参加者を募集しました。

また、「①本業とは違う仕事を体験し、キャリアの広さに気づくこと」「②キャリアの多様性を感じ、『はたらく』の経験値を高めること」「③高い仕事感(ビジネスセンス)を持ち、本業へ貢献すること」という3つのコンセプトを立て、体験後のレポートを必須として、その内容をまとめて冊子化することで、それぞれの学びを共有しようと考えました。

また、いつもイベントに参加してくれる一定層だけしか、組合活動に興味を持っていないーーという組合としての課題もあったので、そのパイを広げるという意味でも、組合が企画する「いつものイベント」では無いことをアピールしたかった。特に広報物などはそういう作り込みを意識しました。

その結果、今まで労働組合の活動には一切参加しない人も今回の仕事旅行には参加してくれたことは純粋に嬉しかったです。逆に普段労働組合によく参加してくれる人は「すぐに定員になることは無いだろう」と考えていたようで、応募しようとしたら、募集が締め切られてしまった…というクレームには繋がってしまいましたが(笑)。

――最初40名の募集枠を設けていましたが、募集開始から1時間も経たないうちに埋まってしまったため、急遽追加で20名を追加していただきました。

加藤:想像以上に早く埋まってしまったので、「本当に無理なんですか?」という声が多くありました。なので、急遽追加募集を掛けることを決め、問合せの電話では「追加募集があります」と言って対応をしました。来年の導入時には、抽選にするとか、考える必要がありますね。

――参加された方の感想は?

加藤:教育的には多少の疑問は残りますが、なによりも「楽しかった」という声が多かったです。とは言え「すごく勉強になった」という声ももちろんありました。「働くとはどういうことか」やりがいなく働かされているといったサラリーマン的な考えは、どの仕事旅行でも全く感じなかったことに、すごく刺激を受けたようです。

今と違う仕事を体験することで、高い仕事観(ビジネスセンス)を得られる機会になればと企画しましたが、結果として、参加者の仕事に対する感度はめちゃめちゃ上がったと感じています。

「やらされているだけでは、良いものは作れない」とか「やらされているって、楽しくないことなんだ」とか、そういう気付きにはなっていると思います。そこは本当に感じて欲しかったことでした。

――最後に企画者としてプロジェクトの感想をお聞かせください。

加藤:取り組みとしては、大成功です。社員からも過去数年間で一番新しい企画だという評価をもらっています。強いて言うならば…冊子化の部分で、思ったより手間が掛かったなというのはありますね。でも最初だし、考えながらやったので、致し方ない部分かと思っています。仕事旅行社さんのところで冊子化やレポート化までのサービスがあったら良いなと思います(笑)。

とは言え、予約や参加者との事務連絡は、全て仕事旅行社さんがやってくれたので助かりました。そこも、いざ自分でやるというのは仕事先との繋がりはもちろん、作業量的に難しいので、職業体験企画をするには、仕事旅行社さんと一緒にやるしかないと思っています。

組合の企画では全国から40名〜50名集めて、集合型研修を1泊2日で実施しただけで200万とかにすぐになっちゃうんですよ。仕事旅行の場合、日本中の参加者が、自分たちの都合の合う日程で、いろんな人に会って、そして手間は最小限。すごい費用対効果だなと思っています。

聞き手・まとめ:内田靖之(仕事旅行社)
仕事旅行ニュウス: 2018年11月09日更新

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