2016年01月13日更新

読んどきたい! 最近の仕事ニュースDIGEST①〜ロボに克つ “オール自動化時代”の働き方〜

日々発信される「仕事・働き方」関連のニュース。当コーナーでは、“ネット記事ジャンキー”を自称する「シゴトゴト」チーフキュレーターの河尻が、おびただしい情報の中から、いま読んでおきたいオススメ記事を毎回3〜5本くらいセレクトして、それらのツボ(読みどころ)をご紹介。本日のお題は「“オール自動化”に克つ働き方」です。

(※不定期連載。★の数は選者の主観によるもの)

星数の見方
★★★★★:「仕事記事」殿堂入り
★★★★☆:読み応えアリ
★★★☆☆:役に立ちそう
★★☆☆☆:会話のネタ等に
★☆☆☆☆:マニアな人向け(閲覧注意)

アナログ手帳には「自分とつながる」機能がある?


★★★☆☆「今ここから! 2016年は大事なことに時間を使える環境を“手帳”で整えよう~共有しないアナログ予定に夢を現実化するヒントが隠れている」(日経ウーマンより)

デジタルツールの普及で、スケジュールの管理や共有等、何かと便利な世の中になっているわけですが、「共有しすぎ」「効率よすぎ」はかえって自分を見失うことにもなりかねません。

自分では「忙しく働いている」つもりなのに、なかなかやりごたえを実感できないのだとすれば、こういった作業に手間を取られすぎている可能性もあります。共有や効率が、何かを達成するための手段ではなく、それ自体目的になってしまっている状態です。

かく言う私も心当たりがありますが…

上に挙げた記事(4回連続シリーズ)では、「『人とではなく、自分とつながる』機能がある」アナログ手帳の有効性や作り方が紹介されています。「本当に大切なことを決めることが、スケジュール管理においてもっとも重要なこと」という著者の指摘には、なるほどなと。

「大切なこと」を見極めた上で、ある種の「ムダ」に時間を割くことの大切さが書かれているのも興味深い。一見ムダに見えること、自分の仕事と関係なさそうなことも、思いがけない出会いや新しい発想、ブレークスルーをもたらすことがあります。自動化の超デジタル社会で、逆にそっちの意義を見直そうという昨今の世の中の空気も感じる記事でした。

行き過ぎた“自動化”は働く喜びも減らすかも


★★☆☆☆「生産性を追求し続けると、仕事が無くなるという「矛盾」~『限界費用ゼロ社会』(ジェレミー・リフキン著)を読む」(ダイヤモンドオンラインより)

次は悲報です。先ほどの記事と“奥のほう”でつながってくる話題ですが、人類の想像を超えるほどのすさまじい自動化(ロボットやAI技術の飛躍的進歩)の大波が、人間から仕事や働くことへのモチベーションを奪うのでは? という議論が数年来盛んになっています。

実際、国内でも工場などに「完全自動化・無人化」を導入しようとする動きが目立ち始めているそうです。

そこまで大がかりなものではなく、私がいまチンタラ書いてるこのまとめ記事でも、ユーザー(読者)にとっては「仕事・ニュース・AI」等で検索したほうが早いかもしれないわけですし、より多くの情報がヒットするでしょう。効率という意味では「自動化」や「アルゴリズム」に勝てないわけです。

一方で、あまりに効率が良くなりすぎると(モノやサービス作りにかかるコストが下がり過ぎると)、経済は成長しずらくなくなってしまうとか…。

上に挙げた記事は、著名な文明評論家がそういったテーマをガチに論じた本『限界費用ゼロ社会』の書評です。行き詰まりの打開策は、結局のところ「シェアリングエコノミー」と「I o T」にアリといった論調のようですね。

上記記事は途中から会員登録を求められますが、忙しい方や手続きがおっくうな方は、1ページ目だけでも目を通すと話のネタにはなりそうです。

昨年の記事になりますが、本の著者自身が日本の読者向けに書いた「特別章」がタダで読めるものを発掘しましたので、併せてそちらもご紹介しておきましょう。タイトルのフィッシング度合い等から察するに、おそらく本のPR企画かと思われますが、読み応えは十分です。

「日本人は『限界費用ゼロ社会』を知らなすぎる〜文明評論家リフキンが描く衝撃の未来」(東洋経済オンラインより)



ロボに克つ! “仕事ジェダイ”を職業体験で探す


★★★★☆「履歴書不要、有能な人材発掘に『目隠し選考』〜名前・母校を伏せた選考方法に高まる関心」(The Wall Street Journalより)

今後「自動化」が爆発的に進むと、「働く」という行いの価値は相対的にダダ下がりしてもおかしくないと予想されます(あくまで“経済的”価値ですが)。昨今、中小企業のお給料や私のようなフリーランスのギャラがなかなか上がりにくいのも、そういった近未来からの下圧プレッシャーと関わる面もあるのかもしれません。

一方、待遇的には恵まれていそうな大手企業でも、さらなる業務効率化とスピーディな成果がこれまで以上に求められ、そこで働く人にとってはプレッシャーの嵐。かくしてネット上では「仕事・辞めたい」の検索結果が堂々上位にランクインということなのかも。

それはともかく、未来の「自動化帝国」に立ち向かうひとつの対抗策として、ロボでは未だ処理できない“ブルーオーシャン”な領域で仕事をしていくという選択肢はあり得ます。ロボだけでなく「ほかの人がやれない or やってない」オリジナル性の高いスキルを身につけるのも、やり方や適性を間違えなければ理にかなった方法です。

そういった必殺技を持つ“ジェダイクラス”の有能な人材を探している企業も増えています。ロボ化が進むほど、逆に「必要とされる人材」の希少性・重要性は高まり、働く人が厚遇されるというパラドクスですね。

そうなってくると、従来の「履歴書→面接」といった流れの採用方法では「能力や適性をちゃんと見極められないのでは?」と考える会社も多くなって不思議ではない。機械的採用プロセスでは、新しい職場でその人のフォースが真に覚醒するか? までは判別しにくいわけです。

アメリカの話ですが、この記事ではそういった採用改革を積極的に進めている企業の取り組みが紹介されています。ざっくり言うと、「模擬プロジェクト」等を通じて、求職者にその会社である種の“仕事旅行”をしてもらい、能力を判断しようという試みのようです。

この採用法のコアなポイントは、「目隠し」「履歴書不要」といった手続き面よりも、むしろ「職業体験」にあると思われます。

実際ある広告会社では、応募者にインスタグラム広告を作ってもらったとか。その結果、業務経験のあるプロは採用とならず、マーケティングやクリエイティブを勉強したわけでもなく、広告会社でインターンを経験したわけでもない新卒女子を採用することになったそうです。

河尻亨一(銀河ライター/東北芸術工科大客員教授/仕事旅行社キュレーター)

連載もの: 2016年01月13日更新

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