こんにちは、編集部インターンの寺崎です。
仕事旅行の社会人向けインターン制度
「おとなのインターン」を始めて、はや3か月。気が付けば桜も菜の花も咲いてすっかり外は春めき、ぽかぽか陽気になりました。
やっと少しは慣れてきたかな?って思った矢先ですが、私は来月からデンマーク留学に旅立つため、今月いっぱいで一段落となりました。
そんな訳で今日は卒業論文として、この3か月間を振り返ってみたいと思います。
仕事旅行で「おとなのインターン」をやってみたきっかけ
私は今年で社会人約15年目。これまで主に外資の放送局や広告代理店といった広告業界で、営業や商品開発・海外関連業務といったお仕事をして来ました。
そして昨年に会社を辞め、現在は「ギャップイヤー」(詳しくは
こちら)という期間を過ごしています。
私はこれまでに3度の転職を経験していますが、いずれも辞める時は必ず次を決める方でした。が、不思議なことに今回はこれまでとは違い
「もっと大きな枠で“働く”を見直したい」という気持ちが心のどこかに強くありました。
そんな訳で、一度「とことん好きな事だけやって、キャリアを見直そう」と決めたわけです。思えば、これは先日記事にも出ていましたが、いわゆる
「計画された偶然」に出会う時間を求めていた、ということなのかもしれません。
おぼろげながらも自分の中で芽生えていたのは
「一度広告と営業から離れて、何かを創る仕事がしてみたい」という異業種や他の職種に対する興味。そんな私にとって、“仕事旅行の編集”というお仕事がお試しでできるこの「おとなのインターン」は、願ってもない機会でした。
おとなのインターンで開かれた、3つの新しい扉
仕事旅行で出逢った3つの新しい世界への扉。それは、
①「新しい職種」
②「新しい働き方」
➂「新しい自分の可能性」
というキーワードに集約できました。それぞれ簡単にまとめます。
①「新しい職種」~未経験でもプロの編集者から仕事を学び、適性を確認することができた。(しかも有給)
編集部でのメインのお仕事は、「働く」をテーマにした「シゴトゴト」セクションの記事作成。
仕事旅行の編集長・河尻氏は某有名雑誌で経験を積み、「編集」というスキルを大学での講義やセミナーやイベント、地域活性プロジェクトなど幅広い分野で活かしまくる敏腕編集者。
そんな本来ならセミナーでお金払って教えを乞うような一流編集者の仕事ぶりを目の当たりにし、指導を受けながら記事を書けるだなんて未経験の自分にとっては願ってもない環境でした。
また、「文章なんて書いたことないし・・・昔上司から日本語が微妙だって提案資料にダメ出しされたことも多々あったし・・・(遠い目)」っと編集として、ライターとして自分は果たして大丈夫なんだろうか?と思っていました。
ところが編集長曰く
「文章はうまい下手じゃない。自分が書きたい(=伝えたい)と思うことを、自分独自の視点で書くのが、巡り巡って一番大事」なのだと。私の場合、留学経験や外資系企業での経験が多いことから、何かしら「海外」の視点を入れて記事を書こうと決めました。
そして編集長の手厚いご指導により、おかげさまで既述の
ギャップイヤーについての記事、これから渡るデンマークを始めとした
世界の教育についての記事、そして世界で活躍する
運動会屋さんの記事と、慣れない執筆作業に苦労しつつも様々な記事を楽しみながら綴っていくことが出来ました。
それに加えて、初めての
インタビュー取材記事も経験。盛りだくさん聞いたお話しが全部面白すぎて、「聞いたこと、全部載せたい!!」っと勇んだものの、あまりに長すぎて泣く泣く半分削ることに。
この時、削る作業において「誰に何を一番伝えたいか、そのために何を残すべきか」、という編集力が問われていることを肌で実感し、非常に難しい作業ながらもそれがすごく面白いなと感じました。
こういった経験を通して、「これからもっと編集者として経験を積んでいきたい」という気持ちが固まっていきました。
②「新しい働き方」~パラレルキャリア、フリーランス・・・様々な働き方を実践している人々と出会えた。
「仕事内容」の見直しもさることながら「働き方」についても見直したいと思っていた私にとって、仕事旅行で働く人々からは、たくさんの刺激を受けました。
ここで働く人々は、大半が「
パラレルワーク」でいくつかの仕事を掛け持ちしている人が多く、編集者をはじめエンジニアやデザイナー、コンサルタントなどみんな自分のスキルを持ってそれを様々な分野で活かしてます。これまで
1つの会社で週5で働くスタイル以外ほとんど見たことがなかった私にとって、これはとっても新鮮な驚きでした。
皆それぞれプロフェッショナルで、自分の専門分野で何か聞かれれば必ず「打てば響く」回答が出てくる。そして、一番印象的だったのが、(もちろん収入とのバランスはあるものの)みんなこの仕事旅行を始めとして「自分が好きでやりたいと思える仕事」を積極的に選んでやっていること。
「自分の働く時間をいかに有益に、そして楽しく使うか」そんな視点もすごく刺激になりました。
➂「新しい自分の可能性」~仕事における自分が「できること」「したいこと」、そして「価値観」を再認識できた。
その他にとても貴重だったのは、すごくオープンなこの仕事旅行の代表・田中翼氏のご厚意により色々な仕事を「やりたいです!」と手を挙げて経験させてもらった結果、自分ができる仕事は思ったより色々とあるんだと教えてもらったこと。
編集のお仕事以外にも「サイトのコンテンツ企画や制作」をやらせてもらったり、仕事旅行の顔である「“旅”作りのプランニング」、そして前職で経験していた「広告商品設計のお手伝い」など、本当にめいっぱい色んな事をやらせてもらいました。
またこの3か月を振り返ると、
「好きな商品やサービス」×「自ら創意工夫を考える」×「それを実践できる環境」、というものが満たされていたことに気付きました。きっと私は仕事においてこういう要素があると幸せなのかもしれない、と仕事における価値観も再確認することができました。
「ほどいて、集めて、もう一度編む」~キャリアと人生の”再編集”
偉大なる編集長からは様々なことを教わりましたが、一番「なるほど!!」フラグがピコピコと立ったのは、
「編集」という仕事は、「“集めて”、“編む”」という作業だ
ということ。そして、集めた情報を誰に向けてどんな切り口(テイスト)で編んでいくか?その対象となるターゲットや切り口で、仕上がる物は変わってくる、と。
そう思うと私が今過ごしている時間は、
自分のキャリアと人生を「再編集」している期間、と言えるのかもしれません。
さしづめ私の経歴で考えれば前職は、”外資系放送局の広告営業”というセーターを着ていて、それが「広告営業」や「Webの知識」、「語学のスキル」といった糸で編まれているだろうな、ということはなんとなくわかっていました。
で、とりあえず一度そのセーターを全部解いてみたら、実は「企画」や「マーケティング」、「クリエイティブ制作」といった色んな糸も含まれていて、そこに「ライティング」や「編集」という新しい糸を足して、改めて「仕事旅行の編集部」というマフラーや、「仕事旅行のサイトコンテンツ企画」という手袋が編み上がったよ、と。
「た~ての糸は~あ~なた~、よ~この糸~は~わたし~」、と中島みゆきの歌でありますが、私×仕事旅行という針で編みなおしてみたら、新しい素敵な編み物が出来上がった、という訳です。
意外にも「この糸とこの糸を組み合わせてみるとこんないい色合いの仕上がりになった」とか、「あとこんな糸があると、もっと面白いものができるかも」など、様々な観点から自分の「働く」を見直せたことは、すごく大きな収穫でした。
これから行くデンマーク留学でまた新しい糸を仕入れて、このキャリアと人生の「再編集」の仕上げをしたいなと思います。
プロフィール
寺崎 倫代(てらさき・みちよ)
早稲田大学商学部卒。幼い頃より「国が違えば価値観も常識も異なる」ことから視野を広げてくれる海外に憧れ、大学在学中に米国ワシントン大学のインターンシッププログラムで留学。卒業後は、フランス系の商社やインターネット広告代理店などを経てBBC(英国放送協会)の国際放送における広告部門にて6年間勤務。編集者/ソーシャルデザイナーを目指して現在見習い中。
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