2017年01月06日更新

ハッピー・ギャップイヤーを人生にー正々堂々と迷い、旅するオトナでありたいー

2017年も無事幕を開け、あっという間に仕事始め。

「旅じゃありませんか、誰だって人間の生涯は。」とは島崎藤村の言葉ですが、長年サラリーマンをやっていると、時には「夏休みや正月休みの1週間ちょっとじゃ全然足りないわ!!!」っていうほど長い旅に出たくなることがありませんか?

「え、そんなのもうデフォルトだし」

「そんな気持ちは麦でできた黄金色の液体で飲み込むことにしているの」

という人もいるかもしれませんね。そうやってうまく「現状と付き合う」こともとっても大切ですが、今日は思い切って「自分と向き合う」ことについてのお話です。

人生のスキマ時間に自分と向き合う


皆さん一度は耳にしたことがあるかもしれませんが、欧米には「ギャップイヤー」と呼ばれる制度があります。この場合の「ギャップ」とは「スキマ」という意味。

一般的には高校から大学、大学から大学院、または就職が決まった若者が、「1年程度、学校では得られない体験をする」自分探しのための期間。入学や入社までのスキマ時間を活かして、世界一周旅行や留学、インターンやボランティアといった自分の興味のある様々な体験をする人が多いようです。

例えるなら、長い人生に自分と向き合う「旅」のような1年を設けること、と言えるかもしれません。

2017年秋からハーバード大学に入学予定のオバマ大統領の長女・マリアさんも、入学前に取得予定というこのギャップイヤー。日本でこの制度の導入を薦めるギャップイヤー・ジャパン(JGAP)などのサイトを参考にすると、ギャップイヤーには以下のような"効き目"があるとされています。

1.日々の勉強(仕事)に流されることなく、じっくり自分と向き合う時間を作ることができる。

2.興味のある分野・進路について実際に体験してみたり、目標となるロールモデル(こうなりたいと思う存在)に出会うチャンスが得られる。

3.様々な人や価値観に出会い体験を積むことにより、これまでの自分を違った角度から見ることができるため、人として成長することができる。


ギャップイヤーは主に欧米の制度ではあるものの、日本でも東大や国際基督教大学などが導入しており、2015年には文科省の「トビタテ留学!JAPAN」プロジェクト主導のもと、新たに10大学が制度を導入するなど、徐々にその価値が認められてきているとのこと。

日々の仕事や勉強から解放され、正々堂々と好きなことをやってもいい・・・だと!?
ギャップイヤー、なんて素敵な制度なんでしょう。

大人にだって、ギャップイヤーがあっていい


かくいう筆者はまもなく社会人15年目。
馬車馬のように朝から晩まで働くことが出来た年齢が過ぎ、これからのキャリアに大きく迷い始めておりました。

「ああ、あの頃こんな制度があったらな・・・(遠い目)」、あれ、でも待てよ? ずっと働いてきたから多少は貯金もあるし、子育ても介護も(今のところ)ないし、じゃあ「大人のギャップイヤー」してみればいいんじゃないの??

ギャップイヤーほど長い期間ではないが、欧米には「サバティカル」という社会人のための長期休暇制度(1ヶ月から1年ほど)も普及していて、人生のリフレッシュ期間に充てる人も多いと聞くし。。。

正直なところ、決断には1年くらい悩みました。

日本には「浪人」という言葉がありますが、大学浪人、就職浪人、いずれも決して明るい言葉ではありませんね。ギャップイヤーに近い日本語・例えば「モラトリアム」などの言葉も、日本ではあまり前向きな言葉としては使われていません。

これらの言葉が表すように、日本において肩書きがないというのは、とても肩身が狭いのです。

でも、たとえ転職活動をしても、今の自分は職を変えるレベルのチェンジを求めているのではなく、もっと大きな意味で「働くこと」、そして「人生」について考え直したいんだという気持ちが強くなり、やっと決断することができました。

とりあえず好きなことをとことんやってみてわかったこと


そんな訳で会社を辞め3か月。とりあえずとことん好きなことをしてみよう、と決めました。旅行などはもちろん行きまくり、その他にもこれまでやりたかったけどできなかったこんなことをしてみました。

●加圧トレーニング(筋トレ)の平日通い放題に行きまくる
→週2~3通った結果、素敵な体に。たんぱく質が筋肉増強に必須なため、冷蔵庫が鶏ささみと卵・牛乳であふれかえる。しまいにはプロテイン日記を付け始める。

●ホテル・カフェのモーニング巡り
→なぜか会社員時代より早起きに。平日朝の表参道の清々しさに心打たれる。

●「平日昼間」の街探索
→おおよそ平日はお日様が出ている時間はずっと働いていたため、家の近所にこんな店あったのか!とか、こういう時間帯にしか出会えないような優雅な奥様や年配の方々などを見ては勝手に新鮮さを感じる。夕方スーパーに行って18時に自炊した夕飯を食べる、というのも久しぶり過ぎて、なぜかもの凄く感動。

●なかなか会えなかった友人との国交再開
→片っ端から久々に会いたかった友人と会いまくる。特に平日昼間しか時間がない子育て中の友人に会いに行き、子育ての大変さとそのハードスケジュールを目の当たりにし、「ママってすごい」と尊敬。子育ての予備知識が増えた。

●サラリーマン以外の生き方の模索
→フリーでできる仕事はどんなものがあるのか、いわゆるクラウドソーシングサイトをやってみてどんな職種があるのか調べたり、働き方についての本を読んでみたり。起業や独立した友人に会いに行って話を聞いたりしてみる。

そして、今年からは前から面白いな~と思っていたメディアで編集のインターンを始め、後半戦となる春からは、念願だった北欧留学に行くことも決めました。

自分なりに"ギャップイヤー"をやってみて思うこと。

正直なところ、どこにも属していない心細さや、自分がしたいことがよくわからなかったりして不安になることも多々あります。それでも、悩んで迷って不安と向き合うことで、自分が行きたい方向を自分で決められている実感があるのはすごく嬉しいことです。

その実感を言葉で言い表すのは難しいのですが、「正々堂々と悩んでる」感があるというか。いずれにせよこれは会社勤めをしている時には得られなかった感覚です。

1年後の私はどうなっているのか? それは誰にもわからない。でも、時にはこうやって正々堂々と「人生に迷う(考える)」時間を取ることができた方が、人生をより豊かに生きていけるのではないかと思うのです。

人生に迷う時、人は旅に出る。遠くに行かなくてもいい、ただ、今と違う視点から人生を見つめなおしたい。それもまた一種の「旅」なのだと、冒頭の島崎藤村の言葉を噛み締めているニューイヤーです。

記事:寺崎倫代(シゴトゴト編集部)
読みもの&連載もの: 2017年01月06日更新

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