2016年08月12日更新

「〈長期版〉編集キュレーターになる旅」のご紹介ー編集部より残暑お見舞いを兼ねてー

仕事旅行社キュレーターの河尻です。主にこの記事コーナーを担当しています。日頃、お読みくださってありがとうございます。

毎日、暑いですね。お休み中の方も仕事中の方も、熱中症などにはくれぐれも気をつけてお過ごしくださいませ。

毎年のことですが、お盆少し前から8月下旬にかけてのシーズンに入ると、都心の通勤ラッシュもちょっとマシになったりします。「ふつうに仕事行ってんだけど!」な人々にとってはうれしいような悲しいような…なんとも複雑な気分ですね。

「仕事旅行」サイトのアクセスも目に見えて下がります! 「こんな時期にだれが仕事系の情報見るかっ!」みたいな世の中の気分が如実にわかって面白い。まあ、もっともな話ですね。お盆中にアクセス増えてたら逆に恐ろしい…。

仕事旅行社そのものはお盆中も平常運転なのですが、弊社編集担当のスタッフ(島田・守屋)はいません。いつの間にか波の向こうへとササッと消えておりました。

というわけで、見ている人も少なく、編集部も働き手がおらず、そもそもホリデイ期間というものは仕事系の面白い話題もあまり世に出ないということでして、今日は逆張りです。あえて暑苦しいほどに「仕事旅行」情報をお届けしたいと。

はっきり言って暑中見舞いを兼ねた宣伝です。

そして時候のご挨拶はもう終わりましたので、これ以降は「編集」という仕事にピンと来るものを感じる方と、心のサウナに入ってみたいドMな方だけお読みくださいませ。

あの「編集キュレーターになる旅」の長期バージョンが登場


さてご紹介したいのは、今回私が担当する「仕事留学」です。「仕事留学」というのは長期版の仕事旅行ですね。

仕事旅行ではこれまでも、「編集キュレーターになる旅」ほか短期完結プログラムのホストを担当してきましたが、今度のは約4ヶ月にわたって行います(2016年9月末から2017年1月末)。


「〈特別版〉編集キュレーターになる女子旅」の様子

こういった短期体験も濃密なのですが、やはり1日や2日ではできることの限界がありますから、今回はもうちょっと本格的なメニューをこしらえてみようと。

「何をやるか?」と言いますと、もちろん「編集修行」です。詳しくは告知ページをお読みいただきたいわけですが、「取材から企画まで」、この仕事をする上で必要となるトレーニングを計12回のカリキュラムにみっちり詰め込んでみました。

★編集は情報のDIY。自分から仕事をつくる”頭の体力”鍛えるキュレーション部活

正直ちょっとハードです。ゲスト、ホストともに。

まず、ほとんど毎回、「①宿題」のようなものが出ます。「②取材実習」も何回かあります。最後は卒業イベントと銘打って4ヶ月間の成果を人前で「③発表」していただくことになります。

参加の方がおいやでなければ、取材・執筆いただいたものを記事として当コーナー(シゴトゴト)に掲載したいと思っています。

会場は基本、仕事旅行社のオフィス(新橋)。取材やイベントもありますから一部、都内別場所での開催もあります。正式開催は12回ですが、期間中はほとんど毎週、水曜日の19:30〜21:00をコワーキングタイムとしてオフィス開放します(参加自由)

ーーというふうに色んなワークをこなしていきますが、目標にしたいのはタイトルにもあるように、「自分から仕事が作れるようになるにはどうしたらいいのか?」、その際に役立ちそうな編集的発想法(企画法)などを鍛えることですね。

それは必ずしも「フリーランスになるため」とかでもなく、それぞれのお勤め先においても生かせる何かだと思います。

つまり、ビジネスに必要な情報を自発的に取りに行き(ときには人から生話を聞いて)、それらをつなぎ合わせて企画し、価値(商品やコンテンツ)をつくるということがどういうことなのか? その一連のプロセスを体験していただくことが最優先ゴールです。

多くの人が指摘することですが、「自分から動ける」「動かしていける」はどんな職種でも大事だと思います。

先週、仕事旅行で西野亮廣さん(キングコング西野さん)に取材したのですが、そこでもそういう話になりました。今回、『魔法のコンパスー道なき道の歩き方』という、働き方などにも関連する内容の本を出されたとか。そちらの記事もお楽しみに。

編集者は毎日が夏休み!でもないかな…


この長期旅でもうひとつ考えていきたいのは、必ずしも「編集=本や雑誌、ウェブメディアなどをつくる」ではないということ。

「編集」というのは想像以上に応用範囲の広いスキルです。

もちろん、私自身紙媒体にも関わっていますし、取材してウェブ記事も書いてます。それらもやりがいのある仕事であります。しかし、その一方でイベントも作りますし、商品の伝え方も考えます。

やりたいことがゴチャゴチャになってしまった人や会社の頭の中を、ときに優しく、ときに残酷に整理していくことも仕事の守備範囲と考えています。その意味では戦略やコンサルティングな役割もあります。

つまり編集者にも「見える仕事」と「見えない仕事」があるということですね。その両方のバランスが重要だと思ってます。

実際、従来型メディアの厳しい状況が続く中で、多くの組織(企業、団体など)が「こうなったからには言いたいことは自分で言おう。でも、どう言えばいいのだろう?」と悩むようにもなっています。

そういったことのお手伝いも編集者の仕事です。

ですが、それを「編集者」と言ってしまうと、悲しいことに世の中的にピンと来てもらえない場合が多く、私自身は編集的なマーケターといった意味合いで「キュレーター」を名乗ったりすることもあります。

仕事旅行社で担当しているのも、そういったパートですね。

まとめますとこの仕事留学は、「①出版を含むメディア全般」「②PR・コンテンツマーケティング」「③デザイン・クリエイティブ」などの仕事に関心がある人に向いていると思います。

あと2010年代前半に大流行だったSNSというのも、そろそろできることの限界が見えてきたということもあり、「その次に何が時代をリードするのか?」ということも、ここで皆さんと一緒に考えてみたいと。

プログラムの最後のほうでは、AI(人工知能)などもテーマのひとつになってくるでしょう。

雑誌とか本とか、作ろうと思えばすでにAIで丸ごと1冊作れてしまいますから、いまのうちに関心を持っておいたほうがいいと思うのです。私自身も。


AIで作られた雑誌

今回の長期旅のポイントとしては、ざっとこんな感じでしょうか。

編集という仕事は、ほとんどのことが頭の中で起こりますから、ややリクツっぽいと言いますか正直地味な仕事ではあります。それで「頭の体力を鍛える」ということにしています。自主性や交流を重んじるという意味での「部活」です。

なのでビミョーに暑苦しい印象もあって恐縮ですが、上で書いてるようなことに興味のある方は元も取れると思います。今回は受講料もちょっと高いですから、判断の物差しにしていただければと。

で、最後に朗報です。ここで言う編集的なことをうまく仕事に取り入れることができると、人によっては「毎日が夏休み!」みたいなハッピーマインドで仕事に取り組むことができるようになる! かもしれません。

ようはオン・オフのスイッチ壊れます。現に私がいまこの記事をメシも食わずに書いてるように、お盆であれ、正月であれ、平常心でふつうに楽しく仕事ができるようになるかも。それがいいことかどうかはわかりませんが…。

「関心はないわけではないが、これを読んでもわからん!」という方に向けて、事前説明会も行いたいと(8月31日水曜日・19:30〜21:30まで。新橋Basispointにて)。気楽なおしゃべりの会ですが、よろしければご参加を(無料)。

プログラムの詳細及びお申し込みはこちら より。

以上、コマーシャルでした。15日(月)は記事更新をお休みしますが、その後はまた引き続き「シゴトゴト」本編をお楽しみください。記事は毎週、月・水・金の更新です。

記事:河尻亨一(仕事旅行社キュレーター・銀河ライター・東北芸工大学客員教授)
仕事旅行ニュウス: 2016年08月12日更新

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