2016年08月02日更新

職場でのアラサー男女の会話に癒される。漫画「osaka.sora」のふわっと沁みるリアル

漫画は仕事のビタミン! と思うコミックラバーにお届けする"働き漫画"特集第2弾。

前回はアラサー女子の心にぐさっと刺さるセリフ満載で、「エグい」「阿鼻叫喚」などとまでコメントされる『東京タラレバ娘』をピックアップしました。

★働く毎日に喝!「東京タラレバ娘」を読んで気づいた3つの仕事教訓

今回はある意味それとは対極にありそうな仕事漫画を取り上げてみたいと思います。

タイトルは『osaka.sora』(著者は小山健氏)。

『東京タラレバ娘』と同じくアラサー世代が登場する漫画ですが、『osaka.sora』の舞台はタイトルにもあるように大阪。

こちらははっきり言ってユルいです(※マイナビで連載。ネットでも読めます)。しかも1話16コマ完結というなんとも言えない中途半端さでありつつ、ときに「タラレバ娘」とはまた違う意味での味わい深いシーンも。

「タラレバ」で厳しい現実を突きつけられ、イタくなった心を癒す漫画としてオススメとも言えそう。いったいどんな作品なのか早速ご紹介を。


★『osaka.sora』連載ページ(マイナビニュース)より

どこにでもいそうな二人。その上に広がる空


『osaka.sora』に登場するのは、30歳の山形さんと、彼と同じく30歳だが会社ではひとつ後輩のハナちゃん。この二人は大阪のとある出版社に勤めているという設定です。職業は編集者とデザイナー(兼ライター)のようですね。

この漫画が描くのは、デスクが隣同士の二人がパソコンに向かいながら交わすたわいない雑談のみ。言ってみれば仕事の"休憩タイム漫画"です。

例えばこんな感じ(第4話「ゲーム」より)。

山形さん「ふつうに生きてたら言わへんこと言うわ。いまから」

ハナちゃん「お、いいね〜」

山形さん「いくで。メインエンジンがやられた」

ハナちゃん「ほ〜。言わない! たしかに言わないよ。戦闘機パイロットでない限り」


絵と同時に見ていただきたいですが、こういうゆるいコント的なやりとりが毎回果てしなく続きます。関西人が好きそうな言葉の遊びですね。


第4話「ゲーム」より

オチもあるとはいえそれほどオチっぽくもなく、上司や同僚も基本出てきません。この仲良しコンビの会話のみで完結する世界なのですが、その関係が恋愛などに発展しそうな気配が漂わないニュートラル感も絶妙です。

何事も起こらず、淡々とそのまま流れていってしまいそうな日常の時間。それでいて、この世代同士ならどこの職場でも、仕事の合間にこんな雑談をしているのでは? と思わせる、非ドラマチックなふわっとしたリアリティ。

そういった描き方にこの漫画の魅力があると思います。各話の冒頭と最後のコマに必ずインサートされる、街と空の風景描写も印象的。

各話の最初と最後はほとんど同じ景色なのですが、二人の雑談タイムぶんのちょっとした時間が流れたことを示唆する描き方になっていて、なんとも言えない余韻が残ります。

その意味ではホントの主役は、タイトルにもあるように「都会の空」なのかもしれません。

人生も仕事もこうやって続いてく?


勤務時間中いつも雑談をしているように思える二人ですが、たまには仕事に関する会話をすることもあります。

例えば第57話(「言うとおり」)。

出版された雑誌を見ながら、ぽつりと呟く山形さん。

山形さん「ハナちゃんってこんなんやったっけ?」

誌面のデザインがいまいちイケてなかったんでしょうか? ハナちゃんも気になっていたようで、ちょっと黙り込んでから。

ハナちゃん「むこうの人がそうしろって言ったから。言ったとおりにしてん」

(2コマ無言の二人)

山形さん「そんなんでええの?」

ハナちゃん「……ぜんぜんきいてくれへんかってんもん。あっちの言うとおりにするしかなかってんもん」


クライアントからダサい修正が入ってしまったんでしょうか? それ自体はよく「あるある」なエピソードですが、この絵で見るとじんわりきますね。


第57話「言うとおり」より

より漫才的なノリのエピソードも(第39話「レビュー」)

山形さん「細部までよく見てくれてんな〜。なるほどね〜。そう感じる人もおるよな〜」

ハナちゃん「なにが?」

山形さん「いや〜。こないだ出版した本のレビュー読んでんねん」

ハナちゃん「ああ『縄文にドキ土器』やんな。あれ大変そうやったね」

山形さん「せやね〜ん。何度も作家さんとこ足運んで、装丁家の人と相談して、イラストレーターの人とやりとりして、なんだかんだで1年かかったな〜」

ハナちゃん「すごい。めっちゃレビューついてるやん」

山形さん「ありがて〜。世間さまに関われてると思える瞬間やわ。大変やったけどやってよかった〜」

ハナちゃん「でもタイトルがダサいって書かれてるで」


ああ、仕事ってこんな感じで続いていくよなー、続けていってもいいんだなーと思うとちょっとホッとすると同時に、この漫画を読んでいると、そんなたわいもない時間がかけがえのないもののように思えてくるのが不思議です。

東京な「タラレバ娘」たちに比べて、恋に仕事にあんまり焦ってない(ようにも見える)大阪な二人。

同じくらいの世代を描いた漫画でもこんなに違うんだと思うと面白い。仕事の息抜きにオススメ。単行本も出ているようです。

記事:シゴトゴト編集部(仕事旅行社)
読みもの&流行りもの: 2016年08月02日更新

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