2016年05月31日更新

ぬいぐるみの病院—スキマな仕事からチラ見する摩訶不思議なこの世界vol.3—

子供の頃から大切にしている、大事な人からもらった、店頭で一目惚れして買ってしまった――そんなぬいぐるみはありませんか?

お気に入りで、肌身離さず持ち歩いていたぬいぐるみを、ときにはペットのように、あるいは大切な友だち、ときには家族のように感じている人もいるのではないでしょうか。

けれども、一緒にいるほど汚れやほつれ、形崩れなどが起きてしまうのも、モノであるぬいぐるみの宿命。自分ではどうにもきれいに直せないし・・・という悩みを解決してくれるのが「ぬいぐるみ病院」です。

それを「修理・クリーニング」と言ってしまえばそれまでですが、この“病院”では「(ぬいぐるみを)患者として迎え入れる」をコンセプトに、驚くほどきめ細かくケアしてくれます。そのサービスが家族(=持ち主)にも大好評なのだそう。

というわけで今回は、株式会社こころ(大阪府)が運営する「ぬいぐるみ健康法人もふもふ会 ぬいぐるみ病院」をご紹介します。

記事:島田綾子(シゴトゴト編集部)

本当に病院みたい。全身エステもあるよ


ぬいぐるみ病院のウェブサイトを訪問してみました。

まず目に入ってきたのは「診療科・部門のご案内」という文字。ぬいぐるみの病院と言えば、「壊れたぬいぐるみを縫ったり、直してくれるのかな?」と想像しつつ読んでいくと、様々な診療科があるようです。「内科」「外科」「耳鼻科」「リハビリテーション科」etc。

施設として「談話室(患者様どうしの交流)」というものまでありました。

この病院ではいったい何が行われているのでしょう…。

たとえば「外科」の項目を見ると、それは「綿の入れ替え」のことだとわかりました。「部分やせ」と「全入れ替え」の“手術”があるようです。

全入れ替えの場合、「古い綿を全部出して、新しい綿と交換する大手術です。当院で最も実績のあるフモドクターが執刀します」とのこと。患者のビフォー&アフターの写真も掲載されていました。

そのほか、リハビリテーション科では「お風呂&トリートメント」のサービスが受けられるようです。確かにぬいぐるみって黒ずんできますよね。

おすすめの「全身綿入れ替え+全身エステコース」はぬいぐるみの身長ごとに2,300円からの料金設定。香りも選べるそうです。

サイトでは、気持ち良さそうに入浴しているウサギのぬいぐるみの写真が紹介されています。

いやー、かなり徹底してますね。ぬいぐるみを本気で“患者”と考えようとしているのだということが伝わってきます。


入院中のぬいぐるみ。専属のナースフモが看病している(「ぬいぐるみ健康法人もふもふ会 ぬいぐるみ病院」のサイトより)

では実際にぬいぐるみを治してほしい場合、どのように“入院”させるのでしょう?

まずは問診票にぬいぐるみの状態などを記入します。名前やサイズのほか、「思い出のエピソード」などを記入する欄もあるようです。

お医者さん「いのの先生」(いのししのぬいぐるみ?)の診察をへて、「手術が必要と判断すれば外科や整形外科に引き継ぎます」とのことでした。(入院時の診察より)

「ナースを選べ」たり、「同室の患者同士で交流会」をしたり、「入院中の様子を写真でお届け」してくれるなど色んなサービスがあるようです。新人ナースやインターンたち(全員ぬいぐるみ)も紹介されています。

ちなみにこのサービス、完全予約制とのことです。

ぬいぐるみも大切な家族なんだ


ぬいぐるみを自分の大切な友だちやわが子のように思う人にとって、こうした「ぬいぐるみの世界」で彼らが元気になっていくのはうれしいことこの上ないはず。

サイトに紹介されている利用者の声でも、ぬいぐるみを唯一無二の存在としている気持ちがありありと分かる言葉が並んでいました。

少しご紹介させていただきましょう。

「本日、無事にみけもんが帰ってきました。ダンボールを開けたら、まず最初にみけもんの顔が見れてホッとしました。少ししか離れていませんでしたが、やはりみけもんがいなくて寂しかったです。家にいる他のふもさんも寂しがっていたので、みけもんが帰ってきてとても喜んでいます。」(お客様のお声より抜粋)

なかには“ぬいぐるみ本人”からのお礼の手紙も入っていたそうです。

そして子どものぬいぐるみを病院に送り出した方からこんなメッセージも。

「この度は、我が家の大切な家族の治療にご尽力いただきありがとうございました。元気な姿で帰ってきてくれて、本当に嬉しく思います。

特に、娘は到着後涙を流して喜んでおりました。息子もお気に入りのうさぎが帰ってきて大喜びでした。帰ってきて、早速ぺもちゃんにゆったりと療養してもらう為に手編みの布団を作って寝かせています。物を大切にする事、寂しい思いをしたり、再会した時の喜び、娘にとって素晴らしい経験になりました。これからも、私達家族の一員として大切にしていきたいと思います」(お客様のお声より抜粋)

ううっ、なぜか私も涙が…。やっぱりぬいぐるみも家族なのですね。モノではなく本気でヒトとして接しようという発想に、「ぬいぐるみ病院」が大人気のワケがあると感じました。

読みもの&連載もの: 2016年05月31日更新

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