
株式会社ヤマサ脇口水産
都会と地方の両方に生活拠点を持ち、往復しながら生活する「二地域居住」と呼ばれる暮らし方が注目を集めていますが、そんな暮らし方に合った仕事は、まだ少ないのが現状です。そんななか、二拠点居住に取り組む職場が和歌山県那智勝浦町にありました。
株式会社ヤマサ脇口水産は、生マグロ水揚げ高日本一の勝浦漁港で、創業明治30年からマグロの仲卸業を営んでいます。特徴は「もちマグロ」の扱いに長けていること。一般的なマグロとは一味違った、もちもちとした食感と味の良さが特徴の「もちマグロ」は漁獲量が少なく、見分けも難しいため、基本的には地元で消費されていました。
それゆえ県外にはほとんど出回らず、非常にレアな食材でしたが、ヤマサ脇口水産んでは、独自に冷凍技術を開発したことで、レアな食材の品質を落とさず、消費地に供給することができるようになりました。
最近ヤマサ脇口水産が力を入れて取り組んでいるのが、築地などの消費地市場を介さずに東京や大阪などのお客様との直接取引を行う流通改革です。取引先は国際的な大手ホテルチェーンや、デパート、高級料理店など一流の味を求める企業が並びますが、確かな目利きと選別でお客様との信頼関係を築いてきました。販売後もマグロを使ったメニュー提案や、売れるマグロの売り場作りなどコンサルティングをしながらお客様と二人三脚で仕事を進めるのが営業プランナーの仕事です。
そのため、1ヶ月の半分は東京などの消費地で過ごすことが多く、社員のなかには、東京の他、岡山や沖縄を拠点に活動をされいている方も居るそうです。日本の食の代表であるマグロに興味があり、自然が豊かな環境で暮らしたいけど、都会の活動も捨てたくないという方にとってはピッタリの職場です。
マグロは同じ種類でも一本一本、身質(みしつ)が異なります。型、肌の色、大きさ、身の色、腹のにおいなど、様々な情報をもとにマグロを見極めることが必要です。ヤマサ脇口水産の代表を務める脇口光太郎さんは四代目。マグロを見極めるための伝統技術を受け継ぎ、20年間で140万本のマグロを目利きしてきました。
代表として精力的に動いているため、勝浦以外での活動も多いですが「勝浦でのマグロの目利きが仕事の基本」と話します。
「マグロは自然のものなので、毎日状況が違います。その状態を掴んでいないと、お客様に対してしっかりと語れないし、提案がずれてしまいます。なので、どんなに忙しくても、月の半分は勝浦でマグロの今を確認しています」とのこと。今回募集する営業プランナーも先輩のスタッフと共に、まずはマグロのことを学んでいただきます。
また、伝統の目利きの伝統技術とは別に、流通技術を革新したのも特徴の一つ。これまでの冷凍まぐろは、解凍時に細胞が壊れ「ドリップ」と呼ばれる液体と共にうまみ成分が逃げてしまい、生のまぐろと比べ味気のないものになってしまうのが難点でした。
「旬」のマグロを、味を落とさず、お客様にお届けしたい! そんな思いから、細胞膜を壊さない冷凍特許技術を歳月をかけて独自開発。解凍時にドリップが出ないため品質を落とさずに、お客様へ供給することが可能となり、結果、外資系高級ホテルチェーン、飛行機のファーストクラスの機内食など、一流の味を求められるお客さまに使っていただけるようになりました。
営業プランナーは、マグロに精通しその「魅力を伝える」プロフェッショナルです。
魅力を伝えるためには、マグロをよく知ることが必要。仕事の基本である「目利き」はもちろん、マグロの買い付けから解体~選別、出荷までの全体の業務や、生態系や提案方法に至るまで、研修でマグロの基本を学びます。その他、解体や加工の技術も身に付けることが必要です。
また、マグロだけでなく、持続可能な漁業に対する勉強会など、研修は2ヶ月に1度を行っています。研修を通して小手先の技術やノウハウではなく、物事の道理や考え方を学び、本当の意味でお客様に「魅力を伝えられる」組織になることを目指しています。
慣れてきたら、那智勝浦と東京などの消費地を行き来しながら、那智勝浦でマグロの買付け情報や相場情報をキャッチし、お客様にお勧めのマグロを提案していただきます。
おためし転職では、「目利き力」を持ったスタッフと共に、3日間にわたり勝浦市場でのマグロの仕入れの見学や、加工場でのマグロの解体のお手伝いを通してマグロの知識とともに、仕事の理解を高めていただきます。
そのほか、営業プランナーとして二拠点居住で働く以外にも、那智勝浦を拠点に「目利き」や「マグロ仕入れ」のプロとして腕を磨くなど、働き方の希望は柔軟に相談可能です。一流の素材・技術に触れ、それらを身につけたいと思う方はお気軽にご参加ください。
募集する職種 | 営業プランナー |
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こんな人と働きたい | ・会社の事業理念に共感し、自然を敬い、共生していきたいと考える方 ・那智勝浦町を尊重し大切にしながらも、外へと視野を向けて進出していきたい方 ・変化していくことに前向きである方 |
必須スキル | 普通自動車免許(MTあれば尚良し) |
歓迎スキル | パソコン操作に明るいこと |
応募後の流れ | (面談)→(おためし転職)→(面談)→(採用) |
給与 | 無休 |
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おためし転職の内容 | (1日目) 1.ごあいさつ、やりたいことや目的の確認 2.ヤマサ脇口水産 株式会社の説明 3.仕事のお手伝い ・勝浦市場でのマグロの仕入れ(魚の移動のお手伝いなど) ・加工場でのマグロの解体(見学・実践) ・にぎわい市場での仕事の手伝い (2日目) 1.仕事のお手伝い ・勝浦市場でのマグロの仕入れ(魚の移動のお手伝いなど) ・加工場でのマグロの解体(見学・実践) ・にぎわい市場での仕事の手伝い (3日目) 1.仕事のお手伝い ・勝浦市場でのマグロの仕入れ(魚の移動のお手伝いなど) ・加工場でのマグロの解体(見学・実践) 2.最後のまとめ ・体験の感想、質疑応答 |
おためし転職時の勤務地 |
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町築地6-6-9 地図を表示 |
おためし転職期間 | 3日間 |
採用形態 | 正社員 |
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基本給 | 180,000~300,000円 |
手当 | ・通勤手当:実費支給 上限1万円まで支給 ・水揚手当(早朝、所属船入港時、水揚げ作業に従事する方のみ) ・運送手当(4tトラックでの配送に従事する方のみ) ・その他の手当等付記事項 |
賞与 | あり(前年度実績 年2回) |
試用期間 | あり(2か月) |
任せたい仕事 | マグロに精通し、「魅力を伝える」プロフェッショナルを育成します。鮪の買付け情報や、他の浜の相場情報を素早くキャッチし、お客様にお勧めの鮪を提案します。営業でも鮪の解体・加工の技術は身に付けていただきます。店舗でのマグロの解体パフォーマンスはもちろん、刺身の盛り合わせを作ったり、美味しい調理方を提案をしたり、ディスプレイを考えたりと、総合的な水産売り場の活性化に向けて販売促進活動を行います。 |
採用時の勤務地 |
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町築地6-6-9 地図を表示 |
就業時間 | 7:00 ~ 16:00 |
時間外労働 | あり |
休日・その他制度 | 年間105日 (勝浦市場休開市カレンダーに準ずる:週休1~2日、祝日の前日・火・土、お盆・年末年始) ※お盆・年末年始の休暇は繁忙期間のため、少し日をずらしてお取り頂くかたちとなります。 ※職種・時期による変動・調整あり ※市場、工場と距離がある為、マイカー通勤を推奨しております。 ※二拠点居住可能 |
加入保険 | 雇用保険、労災保険、厚生年金、健康保険 |