
株式会社Kozacara
人口約2,800名が暮らす小さな山あいの町、和歌山県古座川町で、デザインを通して豊かな暮らしをつくろうと活動しているのが株式会社Kozacaraです。
代表を務めるのは岩倉昂史さん。2015年4月に京都から古座川町へ移住してきました。その際、感じたのは「古座川の人たちは、外からきた21歳の自分の話もしっかりと聞いてくれる」ということ。その姿勢から、この町でなにかできるかもしれないと、同年10月にKozacaraを起業しました。仕事の内容は、地域産品のブランディング。キャッチコピー、ロゴ・パッケージ、広報物の制作といったクリエイティブから、商品づくりや価格の設定までトータルに行うこともあります。
デザインとは形を作るものだと思いますが、大事にしているのは「その商品の背景を考え、いまの時代、その地域にとって、商品がどんな役割を果たすのかを、クライアントとの対話を通して見つけていくこと」。形としての制作はその上で行います。
小さな町でデザインの仕事は成り立つのでしょうか?
クライアントは県内の会社や団体、個人がほとんど。業種は、宿泊業や飲食業、行政との仕事など多岐にわたっています。産地に近い場所で事業者と共に仕事を進めるのが、都会との一般的なデザイン事務所との大きな違いです。たとえば、みかん農園のみかんをジュースにするなど、一次産業を六次産業化したいという農家さんや、食用薔薇を生産する会社の立ち上げに関わらせてもらったこともあるそうです。
そんなKozacaraですが、現在は社員3名、そのほかのスタッフ5名の計8名で運営。依頼される仕事の幅が広がってきたため、今回デザイナーとライターを募集します。デザインを通して地域と関わりたい人、地域のなかで仕事をつくりたい人におすすめです。
Kozacaraでは「多様性に溢れ、感動がある優しい世界」をつくるために、ビジョンとして「いいモノやコトをみんなが妥協なく考え続け、つくり続けられる社会」を掲げています。
ところで、『いいモノやコト』とは何でしょうか?岩倉さんは次のように話します。
いいモノって人の価値観によって違うと思うんですけど、それぞれのより良いモノを追求していくことで生まれると思うんです。その上で、一人だけの価値観ではなくて、お客さん、つくり手が協業して、みんなの価値観が凝縮された『より良いモノ』をつくっていくこと。それが自分たちの暮らしを豊かにしていくと思っています」。
たとえば、食用薔薇を栽培している農家さんは、薔薇を口にする人にとって安全で環境にも負荷の少ない、より良い栽培方法を考えて生産します。それを商品にブランディングするKozacaraは、消費者目線での文章作製やその商品の魅力や本質を最大限に伝えるパッケージデザインなど、ただクライアントの要望に応じるだけではなく、農家さんと意見を交わしながら期待された以上のものをつくり上げます。そして、その経験がまた次の仕事にも活かされていきます。
地方では、生産と消費活動はより直接的に結びついています。つまり、その地域の中でより良いモノを追求していくことは、単に生産に関わるだけでなく、自分たちの消費についても考えることになると岩倉さんは言います。
「自分たちがどう暮らすのか。何をつくり、何を消費し、何を得て生きるのかということを全体で考えて経験できるのが、地域でモノづくりに関われることの良さかなと思う。そういうことを考えながらやっていけるチームでありたい」。
おためし転職では、ライターとデザイナーのどちらかを選んで体験していただけます。ライターであれば、地域や暮らしといったキーワードから記事を書くタネを探し執筆。当日に取材が入っている場合は一緒にインタビューに行けるかもしれません。デザイナーのお仕事では、商品の企画やパッケージデザインなどを行います。どちらの場合でも、スキルにあわせて柔軟に対応可能です。
Kozacaraが古座川町に生まれて今年で5年目になります。地域での仕事を進めるためには、地元の人との関係づくりなど、純粋な仕事以外にも大切なことが多くあります。また、関係があっても、変化する社会の中で成長し続けることが求められるため、デザインの仕事は、決して楽ではありません。
色々と時間はかかりますが、その分『より良いモノ』ができあっがたときの気持ち良さや積み重なっていく実感は、「やってよかった」と思えるやりがいのある仕事だといいます。
一緒に働きたいのは、古座川町との縁があるかどうかに関わらず「『この地域の良さとは何だろう?』とか、『この社会、人間にとって、本当にいいモノとは何だろう?』と、一緒に考えてつくっていける人に来てほしい」とのこと。
デザインという仕事を通した地域の人との関わりや、都会とは一味ちがった、地方でデザインすることの魅力や面白さをぜひ実感しに訪れてみてください。
募集する職種 | ・ライター ・デザイナー |
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おためし転職期間 | 3日間 |
給与 | 月給200,000円〜300,000円(スキル考慮) |
任せたい仕事 | ①ライター:取材に行き、記事を書きます。「地域」「暮らし」といったことをテーマに記事を執筆することが多いです。 ②デザイナー:加工食品の新商品企画デザインを行います。商品の企画やパッケージデザインなどが多いです。 地方から新しい価値をつくっていくことに関心があったり、社会にいいモノやコトをつくったり、発信したりすることに興味のある方にはピッタリのお仕事です。業務は応募者のスキルによって柔軟に対応します。 |
こんな人と働きたい | ・「本当に良いモノって何だろう」を一緒に考えられる人 ・スタッフ一人ひとりの個性を面白がり、仲間になりたいと思う人 ・しいていうなら、WEB制作ができる人 |
勤務日数/週 | 1日 |
就業時間 | 9:00~18:00(休憩時間 12:00〜13:00) |
休日・その他制度 | 週休2日制(土・日)、祝日、GW、夏季休暇、年末年始、慶弔休暇、有給休暇、特別休暇 |
おためし転職参加後は? | 正社員登用あり |
場所 |
和歌山県東牟婁郡古座川町高池694 地図を表示 |