
※上記写真は、イメージです。
映画『おくりびと』で、本木雅弘さんが演じ、一躍、その存在が世に知れ渡った「納棺師」。亡くなった方が来世へ旅立てるよう、生前のような美しい姿に整え、納棺するお仕事です。
外から見ると、納棺師は、葬儀会社のスタッフであるように見えますが、実は、多くの場合、納棺師の専門会社に所属しています。
そうした専門会社のなかでも、大手に数えられるのが、株式会社愛和です。
同社は、納棺師の事業を関東で最初に始めた老舗。もともと布団クリーニングや訪問入浴サービスなどを手がけていましたが、「お風呂に入れずに亡くなった故人をきれいにしてあげたい」という要望が多かったことから、平成元年に納棺師の仕事をはじめました。現在は、セレモニー事業部として、秋田から岡山まで13事業所を構え、100人のスタッフが年間2万件以上の仕事を請け負っています。
そんな愛和では、納棺師の仕事を現場で体験する「おためし転職」を募集します。
「え、ご遺体に触れるのは、ちょっと抵抗があるな……」。そう思う人は少なくないでしょう。納棺師をはじめて15年で、現在は係長をしている幸山憲和さんも、最初は面食らったそうです。しかし、これも縁だと思って、仕事をするうちに、納棺師という仕事の役割に気付かされたそうです。
「納棺師の仕事をしていると、お客様に涙を流して感謝されることも少なくありません。そんな仕事はなかなかないと思うのです。今では、納棺師のことを『究極のサービス業』とまで思うようになりました」
納棺師の仕事の魅力とはどこにあるのでしょうか?
「大切な人と別れる悲しみを受け入れられるよう、そばでサポートする『グリーフケア』という考えがあります。私たちの仕事は、悔いのないお別れをサポートすることで、グリーフケアに貢献できる仕事だと考えています」と東京本部長の岡島重光さんはいいます。
その仕事をもう少し詳しく見ていきましょう。
納棺師は、葬儀会社からの依頼を受けると、1~2人で、故人の自宅や葬儀場に出張して、仕事をおこないます。
主な仕事内容は、納棺をするにあたって、故人の死化粧をして、身支度を整えることです。
故人の顔の表情や血色、姿は、時間の経過と共に変化していきます。その変化を最小限にとどめるために、化粧をしたり、ヒゲや産毛を剃ったり、綿を入れることで頬をふっくらさせたり、とさまざまな技術を施していきます。
「いかに生前の表情に近づけるかが重要ですが、完璧に近づけたとしても、『違う』といわれることもあります。故人に対するご遺族のイメージは人それぞれだからです。だから、単に技術が優れているだけでは足りず、ナーバスになっているご遺族のお気持ちを汲み取りながら、コミュニケーションを取って、ベストな選択を探る必要があります」(幸山さん)
また、化粧などに使える時間は20分程度。失敗したらやり直しはきかないので、毎回、得も言われぬ緊張感に包まれるといいます。
「だからこそ、お直しが済んだ後、『いつものおじいちゃんだね』とご遺族に納得いただいた時の喜びは格別です。最近は係長になり、事務所で仕事をすることも増えているのですが、現場でお直しをして、ご遺族に喜んでいただけると、『やはり現場の仕事はいいな』と思います」(幸山さん)
愛和がご遺族から喜ばれるのは、残された人たちの気持ちを汲み取った独自のサービスを用意していることもあります。
そのひとつが、「羽織袴・打掛け」のサービスです。着衣は仏衣を着るのが一般的ですが、このサービスを利用すると、綿でできたさまざまなパーツを故人の体に乗せることで、まるで本物の羽織袴や打掛けを身にまとったように見えます。
納棺師の世界に飛び込んで2年目だという高久さんは、入社1年目にこのサービスをおこなったところ、あるご遺族に、非常に感謝されたそうです。
「故人は経営者の方で、喪主様を始め、ものすごくピリピリした雰囲気。私も手を震わせながら、綿の羽織袴をつくっていたのですが、喪主様に、出来上がりを見ていただいたところ、予想外のことが起きました。喪主様が泣き始めてしまったのです。聞けば、故人が着物がすごく好きだったそうで、『本当にやってよかった』『できるだけ、お棺の蓋をあけておきたい』と感謝されました。私自身も、最初はなんとなくの興味で始めた納棺師でしたが、この出来事をきっかけに、強くやりがいを持つようになりました」
また、オプションサービスとして、「湯灌の儀」をおこなうこともあります。こちらは、移動式の浴槽を持ち込み、故人を棺に納める前に、遺族と共に温水で洗い清めていく儀式です。
「湯灌の儀をおこなうと、険しかったご遺族の表情がだんだん穏やかになっていくのです。まさに湯灌の儀はグリーフケアに大きな役割を果たしていると感じます」(岡島さん)
こうしたきめ細かいサポートによって、ご遺族の悲しみやストレスを和らげていくというわけです。
募集する職種 | 納棺師 |
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こんな人と働きたい | ・思いやりやがあり、人の気持ちに寄り添える方 ・向上心を持って技術を磨き続けられる方 ・お客様の気持ちにこたえることにやりがいを感じられる方 |
必須スキル | 特に無し |
歓迎スキル | 特に無し |
応募後の流れ | (書類審査)→(おためし転職)→(正社員・契約社員採用) |
応募資格 | 学歴不問【業種・職種・社会人未経験、第二新卒歓迎】 ※ブランクや転職回数も問いません。 ※普通自動車運転免許をお持ちの方(AT限定可)。 |
給与 | 無し |
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おためし転職の内容 | 湯灌・納棺スタッフとして葬儀会社のセレモニーホールもしくはご葬家のご自宅に伺い、湯灌やメイク、納棺業務を行っていただきます。 |
おためし転職参加後は? | 正社員または契約社員として採用を予定 ※赴任先は全国の拠点から選べます。 |
おためし転職時の勤務地 |
東京都葛飾区細田4-31-16 地図を表示 |
おためし転職期間 | 1日 |
採用形態 | 正社員 |
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基本給 | 基本給:180,000円〜 |
手当 | 業務手当:20,000円〜75,000円 資格手当:5,000円〜10,000円 |
賞与 | あり 1ヶ月分 |
試用期間 | 別途相談 |
任せたい仕事 | いわゆる「おくりびと」と言われる、葬儀会社から依頼を受け、「湯灌」や「化粧」「納棺」などのサービスで、故人を生前のような美しい姿にお直しするお仕事です。 ご遺族に寄り添い、故人の旅立ちのために最善を尽くしていく。そんな、悲しみを和らげるお手伝いをする、とても大きな意義のある仕事です。 1件あたり1~2時間ほどで、1日1~4件ほどを担当します。湯灌の場合は常に2人1組で対応するため、先輩社員と一緒なので安心です。 |
採用時の勤務地 |
東京都葛飾区細田4-31-16 地図を表示 |
就業時間 | 8:30~17:30もしくは9:00~18:00(勤務地による) |
時間外労働 | 要相談 |
休日・その他制度 | シフト制による週休2日 社会保険完備 通勤手当(上限無し) 待遇手当・電話当番手当等 有給休暇(入社から3か月経過した月の1日に付与) 慶弔休暇・裁判員休暇 生理休暇・産前産後通院休暇・産前産後休業・育児介護休業等(女性はほぼ100%育児休業取得・男性も60%以上取得実績あり) |
加入保険 | 加入無し |