
今回ご紹介する、富山市八尾町にある有限会社桂樹舎は、50年にわたって伝統工芸「越中八尾和紙」をつくり続けてきた和紙工房。商品の企画から加工まで、そのほとんどの工程で手仕事にこだわる工房です。
独特な「型染め」という技法でつくられた和紙の加工品は、あたたかい風合いや使い込む程にやわらかくなる手触りを持ち、「D&DEPARTMENT」や「無印良品」で販売され人気を呼んでいます。
桂樹舎には「紙漉き部門」と「染め部門」がありますが、今回募集するのは染め部門ではたらく「型染め職人」。いったいどんな仕事なのか。工房を取材すると、和紙の1枚1枚とていねいに向き合う情熱と、人に対するやさしさを持った職人さんたちの姿がありました。
桂樹舎が手がける商品は、和紙のあたたかい風合いと、鮮やかでモダンな柄が同居し、棚に並んでいても一目でそれとわかるたたずまいを持っています。
そんなたたずまいを生み出しているのが、「型染め」という独自の技術。越中八尾和紙で、和紙製品に模様を染めるために編み出されたこの技術は、もともと布の染色に使われていた技術を紙に応用したもので、表面に色を付ける「印刷」に対して染料を内部まで浸透させるので、シワや、折れ曲がってしまってもキレイな柄を維持できるという特徴があります。
桂樹舎では、この「型染め」の作業を、模様を型に彫る「型彫り」から、色をつけない部分に糊を置く「糊置き」、和紙全体を染める「地染め」、1部分に色を入れる「色差し」、「乾燥」など、分担して一つひとつ手作業で行なっています。(作業の流れは、桂樹舎のサイトをぜひ見てみてください)
その作業は、とても手間がかかるということは想像に難くありません。それでも手仕事にこだわる理由を、代表の吉田泰樹さんは“おもしろさ”という言葉で表現してくれました。
今回のおためし転職では、そんな桂樹舎の型染めの仕事をおためしすることができます。「型彫り」や「糊置き」など、一つひとつの作業の難しさや楽しさだけでなく、八尾町の豊かな自然に囲まれて働くことの心地よさや、「自由で、口うるさい人がいないんだよ」と吉田さんがいう職場の雰囲気も、肌で感じることができるはずです。
最後に、吉田泰樹さんにどんな方と一緒に働きたいのか、聞いてみました。
「経験はなくていいので、人柄が大事ですね。みんなで役割分担して一つの商品を仕上げていくので、しっかりとコミュニケーションが取れることが大切です。うちは10年20年と働く人も多いから、しっかり腰を据えて働きたい方も向いてるかもしれないですね。」
取材中、真剣なまなざしで淡々と色付けをしている職人さんを邪魔しないよう、その作業を覗いていると「出来上がると、こんな模様になるんですよ」と、作業の手を止めて話しかけてくれました。その控えめな、だけど誇らしそうな笑顔に触れたとき、「うちは、いい人柄の人ばかりなんですよ」という吉田さんの言葉の意味がわかったような気がしました。
桂樹舎の和紙が持つあたたかな風合いには、ここで働く職人たちの人柄があらわれているのかもしれません。そんな職人さんたちの一員になりたいと思った方は、ぜひおためし転職をしてみてください。
募集する職種 | 職人(和紙加工、型染、染色) |
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おためし転職期間 | 5日間 ※遠方の方は、宿泊場所などお気軽にご相談ください。 |
給与 | (おためし転職中の給与) 時給:無し (おためし転職後採用に至った場合の給与) 基本給:15万円 通勤手当:1万円まで ※毎年6月に賃金の見直しがあります。 |
任せたい仕事 | 和紙加工、型染、染色、その他の入社した際に実際に手がけていただく仕事を体験いただきます。 |
こんな人と働きたい | ・明るくて元気な人 ・しっかり腰を据えて働ける人 ・仕事に前向きな人 |
必須スキル | 特になし |
歓迎スキル | 特になし |
勤務日数/週 | 5日以上 |
就業時間 | 8:00 ~ 17:00(実働8時間) |
休日・その他制度 | ・当社カレンダーよる 年間休日105日(土日祝で調整・お盆・年末年始・その他) ・残業はほぼ無し ・社会保険完備 |
採用までの流れ | (書類審査)→(電話面接)→(おためし転職)→(採用) ※電話面接の代わりに、現地での通常面接を行うことも可能です。 |
おためし転職参加後は? | 正社員採用を予定 |
場所 |
富山県富山市八尾町鏡町668-4 地図を表示 |