2018年10月10日更新

ゴキブリ退治のスーパーウーマン!ー害虫駆除のプロ、阿紋の國井瑞穂氏が考える総合衛生管理とは?

黒くて、ツヤツヤで、長い触角を持ち、カサカサッと動く----------------夏の風物詩、ゴキブリ。一生あの姿を見ないで済むならどんなに幸せか・・・虫嫌いな私は思うのです。

今回は、あまり知られていないであろう、害虫駆除業者さんのお仕事に迫ってみたいと思います。

なんと、業界では珍しい女性のスペシャリストにお話を伺うことが出来ました。2人のお子さんを持つ笑顔の魅力的な女性が何故この業界に入ったのか、また、女性ならではの意外な強みとは。様々な視点から害虫駆除というお仕事についてご紹介致します!

害虫から暮らしと食の安全を守る仕事


皆さんは害虫駆除をお願いしたことはありますか?

私はあります。虫嫌いなので、予防のためにという意味合いが強いです。お願いするのは年に1回程度ですが、入ってきて万が一卵を生まれたしても大繁殖はしないという安心感があります。

私がここまでゴキブリ恐怖症になったのは、近くの家がゴミ屋敷になってしまったり、引越し当日から頻繁にゴキが現われたという経験からなのですが・・・。

しかし、私のような運が悪い人間ではなくとも、ゴキブリが嫌いな方は多いでしょう。なぜ彼らが害虫と呼ばれるのかといえば、フンから様々な感染症ウィルス(ポリオウイルス・赤痢腸チフス・コレラ・腸炎ビブリオ・サルモネラ菌など)を媒介するからであって、また、そのフンには仲間を誘引する原因にもなり、集団行動しやすい習性であるためです。

一般家庭や飲食店などに潜んでいるゴキブリ。これらを駆除し、繁殖しないようにすることで人々の快適な暮らし、食の安全を守っているーーーーーそれが害虫駆除業者さんなのです。
 
さて、ゴキブリ駆除を依頼してからの流れを簡単に説明しますと、まず担当者が訪問、カウンセリングをしてくれ、深刻な事態でなければベイト剤という薬をゴキブリが歩き回りそうな水周り、玄関などの壁沿いに塗布していきます。

このベイト剤というのは茶色い歯磨き粉状の殺虫剤で、細い管を使いながら、人間の手では届きにくいところまで塗りつけます。コンロの脇や押入れの奥、壁の歪みから生じた隙間、天井の隙間など、隅々にまで用いることが出来てとても便利です。効果は約6ヶ月。取る時には爪で引っ掻いたりなどすればコロッと取れます。ホウ酸団子などと違って、小さな子供やペットがいても安心です。

ゴキブリがこのベイト剤を食べると、喉が渇き水を求めて下水に行く効果もあるので、家で死骸を見にくくなるというメリットもあります。また、このゴキブリの死骸やフンを食べた仲間も死に至るので、見えないところで多くを駆除出来るのもメリットの1つでしょう。

市販の物で似た特性の物も売っていますが、大きな成虫の場合は体が容器に入らないこともありますし、プロと違って的確な場所に薬を設置出来ず、効率よくいかないこともしばしば。プロは状況によって適した方法で駆除してくれます。家のどこに隙間があるかも見極めて薬を塗布してくれるのも、頼もしい限りです。

基本、これらは男性スタッフが訪問し、作業してくれるのですが、阿紋では女性が活躍しています。その女性とは國井瑞穂さん。チャーミングな笑顔に反して、害虫・ネズミ退治をこなすスーパーウーマンです。

ゴキブリは"横から狙え"と教えてくれた


國井瑞穂さんは、港区高輪にある株式会社阿紋(あもん)を経営されています。

普通、害虫駆除を依頼すると、男性が訪問して淡々と作業をこなす・・・という流れが一般的で、若い女性が最前線で働くことは珍しく、初対面の際、私は大変驚いたものです。

優しい笑顔の若い女性が虫なんか触れるの? と。しかしそんな不安は一切無用で、「あ、これは幼体ですね」と手で死骸を掴んであっさり言葉を放つ國井さんだったのでした。素人から見れば成虫に見えたのですが・・・虫嫌いの人間には、手に取って羽があるかまじまじと見ることなんて出来ません。とはいえ、幼体であれば家で繁殖した可能性もあるので、放っておくのは不安です。色々と教えて頂いたり、丁寧に家で出来る工夫のアドバイスもして下さり、この方に任せておけば大丈夫、という安心感を感じられる方でした。

皆さんご存知でしたか? ゴキブリにスプレーを上から噴射してもあまり効果がないとうことを。正しい吹きかけ方は、“横から”なんです。そうすると短時間でご臨終だそうですよ。よくありませんか、上からしつこく吹きかけても、ずーっと這い回ってる現象・・・。それもそのはず、背中の部分は身を守るために丈夫に出来ているのだそうです。その反面、内側は弱い。だから横を狙うんですね。そんな豆知識を授けてくださったのも國井さん。さすがです。

タンスに使う防虫剤の中にもゴキブリが嫌がる種類のものがあることも知りませんでしたし、様々な点からゴキブリの嫌がる家を作ることが出来てとても助かっています。転勤などで家を空けたり、引越しの多い我が家には害虫駆除業者さんは強い味方なのです。

価格が他社より良心的だから、と阿紋さんに依頼したのがきっかけですが、丁寧に相談にも乗ってくださるし、上記のようなアドバイスもしてくださる! 子供と2人きりの昼間でも、男性ではなく女性が来てくれるので終始リラックスしながらお任せしています。リピートをして早6年になります。
 
そんな國井さんが何故この業界に入ったのか、とても気になったのでお話を伺ってみると、「始まりは母だったんです」とのこと。なるほど、阿紋の社長名は國井美代子さん。お母さまだったんですね。

餌の調合は「実験みたいで面白い」


30年ほど前、主婦から一転仕事を始めることにしたお母さまの美代子さんは、お知り合いから害虫駆除業者の話を聞き、飲食店の現場に同行させて頂いたところ、その実態にショックを受けたのだそうです。「こんな所で子供達にご飯は食べさせられない!」。それほど凄まじい状況であったとのことでした。

「うちだけじゃない、子供たちが安全な環境で外食を出来るように変えなければ」。一念発起した美代子さんは、ご自身で会社を始めることにしたのでした。それが阿紋の始まりです。

阿紋は最初、住み込みの従業員さんを雇い、細々と始められた会社でした。住み込みの社員さんですから、お食事ももちろん一緒。食卓で繰り広げられたのは、害虫の話あれこれだったそうです。虫嫌いなお姉さまは勘弁して、という感じだったそうですが、國井さんはお母さまゆずりで虫に抵抗がなく、高校生になった時「夏休みの間、バイトさせてくれない?」とお願いするなど、男子顔負けの女子高生でした。

しかし、昔は今みたいに隙間や奥に薬剤を塗布するのではありません。ホウ酸団子です。ご自宅で玉ねぎと合わせて作っていたのだそうです。アナログなホウ酸団子ですから、手でちぎって壁に練りつける作業。細かい所にも届きませんし、天井などにも練りつけなければならなかったといいます。なんでも、その作業中に顔に虫が落っこちて口の中に入ったこともあったのだとか・・・。背筋の凍る話ですが、今はスムーズに塗布できるベイト剤になったので、このようなことはないそうです。

「実験みたいで面白いんですよ」と、國井さんがエサの調合についてに教えてくださいました。「こう、黒蜜を混ぜてみたりとかするんです。で、食べるかどうか見守ってみて、あー食べてる食べてる、これいけるね、とか。食べなきゃ意味ないんで、色々試します」

食の安全と家庭の安心を守るために、このような努力をして下さる方がいるからこそ、私たちは家でも外でも快適に過ごせているのですね。

衛生管理を総合提案する




さて、今までお話してきたのは主に昼間のお仕事のこと。阿紋では昼に家庭訪問や定期契約の飲食店の検査(虫がいるかどうかの確認)を行っているのですが、夜はとてもスペクタクルな現場でのお仕事をしているのです。

始まるのはお店の閉店少し前、もしくは閉店後。

閉店後にどうやって? と思われる方もいるでしょう。ビルにある店舗なら、警備員さんに鍵を開けてもらって入店することが可能なのだそうです。しかし入るのは誰もいない真っ暗な暗闇の中。虫達がどこに集まっているのかを把握するために、懐中電灯を照らしながら静かに様子を伺うのだそうです。そしてある程度の場所を把握したところで、電気を点け、薬剤を塗布・・・という最中にネズミがダーーッと走って来て驚くこともあるのだとか。

虫の居場所を探る際、たまに、店長さんが気を利かせて「今明るくしますね」と電気を点けてしまうこともあるそうなのですが、國井さんは内心「点けないで~(泣)」と思っていらっしゃるそうで。その状況を想像するとつい笑ってしまいましたが、同時に頼もしく、プロ、というものを感じた瞬間でもありました。

このように、飲食店では自力で駆除をするのは不可能です。それは、ゴキブリの種類の中でも家で見る黒ゴキブリとは違って、1匹から大量繁殖するチャバネゴキブリという種類だということも理由の1つです。飲食店は衛生第一ですので、信頼できる害虫駆除業者を見つけなくてはなりません。きちんとした駆除業者を選べば、根絶することも可能です。

しかし、サポートして貰うのは害虫、ネズミ退治だけでいいのでしょうか。同時にお店の衛生に関する他のことも頼めるのだとしたら、とても心強いですよね。阿紋が目指すのは衛生管理の総合提案。掃除から従業員の衛生管理まで、幅広い分野の相談に乗ってくれるのです。

「実は結構前からなのですが、衛生検査も請け負っています。お店で働く従業員の検査の他にも、食器などに菌が付着してないかどうかのチェックも出来ます。大腸菌とか、いたら大変ですからね」と國井さん。

確かに昨今、大腸菌のほかノロウイルスなど、様々な菌が原因で食中毒が起こり、営業停止になったり廃業になるケースまであるので、害虫駆除とまとめて面倒を見てくださるのは飲食店にとってありがたいことでしょう。

お話によると、大手はともかく、中小規模の飲食店ではまだまだ従業員への検査の管理が行き届いていない場合もあるそうです。お店を利用する側としては、命にも関わる問題でもありますから、徹底してほしいところです。

ここはまさに、創業者であるお母さま、國井美代子さんの「子供たちが安全な環境で外食を出来るように」という理念と一致しますね。今は娘の國井さんがメインで会社を経営されてますが、しっかりとお母さまの意思を引き継いでらっしゃいます。

”お話し”が好きな人は害虫駆除にも向いてるかも?


國井さんのお話を聞いているうちに、害虫駆除の業界は女性も活躍できるということがわかってきました。

女性ならではの強みを生かせたりもできるのかどうか、率直にうかがってみたところ、「そうですね、コミュニケーション力を活かせるかもしれません。一般的に女子のほうがお話しが好きですから」と國井さん。

「私たちは家庭以外に飲食店を訪問することが多々あります。そのとき男性はやるべき作業を淡々とこなしてくれるのですが、店主さんと積極的にお話しをしない人も多くて。私は相手とよく話します。そのことで先方も心を開きやすくなるのか、色々と相談されたり」

國井さんは店長さんからお店のセールスプロモーションについての相談を受けるので、今後はサポートの拡大も考えているのだとか。

「害虫駆除」と言うと虫退治のほうに目が行きがちです。黙々とやる仕事というイメージもありますが、実際はほかの多くの仕事と同じく、コミュニケーションが大切なのでしょう。男女を問わず、”お話し”が好きな人は害虫駆除にも向いてるかも?

國井さんは朝から深夜まで仕事をしているのか、と疑問に思った方もいるかもしれませんが、そうではありません。日によっては朝はゆっくりめに出勤したり、夜間の作業をまとめてこなしたりすることで、早めに上がれる日も作れるのだとか。現場への直行直帰も良くあるのだそうです。時間にある程度融通が利くので、働きやすいと仰る國井さん。オフもきちんと取れており、仕事と両立しながら子育てしています。
 
女性が活躍しているだけでなく、飲食店の衛生管理、捕虫器などの環境衛生機器まで取り扱う同社。厨房内や従業員の衛生管理、食器等器具類の菌検査や除菌作業、排水口やトイレの臭いの元の解決、配管清掃、ダクト清掃など、幅広い分野の相談に乗ってくれ、お得なセットプランやキャンペーンなども用意されています。企業、家庭に分け隔てなく、トータルサポートを行ってくれる同社は、主婦(夫)にとっても経営者にとっても心強い存在です。

きめ細やかなサービスを続けて早35年。阿紋のますますのご活躍に期待したいと思います。

記事・イラスト:SH!O
読みもの&流行りもの: 2018年10月10日更新

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