「地域の魅力的な中小企業の経営革新プロジェクトに、社長の右腕として挑む」ーーそんなふれ込みのプロジェクトが人材を募集しています。その名も「YOSOMON!」。いったいどんな取り組みなのでしょう?
公式サイト:
「YOSOMON!~社長と挑む経営革新プロジェクト」
全国8社の「挑戦する中小企業」が参加
「YOSOMON!」は1~2年間の実践型プログラム。応募者は原則として3年以上の社会人経験が求められ、企業と雇用契約を結んで参画することになります。
地域企業への人材誘致を目的とする取り組みはたくさんありますが、新規事業の立ち上げや海外進出など「社長の右腕として」チャレンジできる人を求めるのがこのプロジェクトの趣旨のようです。
受け入れ先となるのは全国各地の8つの企業。業種は様々で例えば以下のような企業が参加しています。
■食と農とヒトとの『当たり前』の関係を世の中のスタンダードにする!!(株式会社平田牧場)
山形県で豚肉の生産から販売までを行う平田牧場。同社が募集するのは、「経営企画広報システム室長」となる人材。通販部門の売上拡大や生産システムの改変など、企画や広報の分野でスキルを活かしたい人向け。
(「YOSOMON!プロジェクト紹介ページ」より)
■地域のランドマークとなる鉄道事業を再生したい方、求む。(大井川鐵道株式会社)
静岡県島田市の大井川鐵道は「地域鉄道再生プロジェクトリーダー候補」を募集。通年のSL運行を特徴とする鉄道会社の再建に向け、経営企画室のスタッフとして新体制作りをサポートする業務になるようです。
(「YOSOMON!プロジェクト紹介ページ」より)
いずれも個性的なビジネスで親しまれる地元企業が並んでいる印象。そのほか、
「温泉街の経営統合を推進する社長候補(島根県)」、
「ジャム屋をハブにした、ブランド・プランナー(山口県)」の募集などもありました。
公式サイトの募集ページでは企業情報のほか、受け入れ企業の代表や従業員、現地コーディネーターからのメッセージも紹介されています。
小さな会社で大きな仕事を目指すなら
「YOSOMON!」を運営するのは、起業家型リーダーの育成などの事業を手掛けるNPO法人ETIC.(エティック)。
中小企業庁からの委託事業であるこのプログラムの背景には、全国の中小企業が優秀な人材の確保に苦戦し、新事業展開が困難となっている現状があるようです。
一方で、都会のビジネスパーソンに挑戦の機会を提供することもこのプロジェクトの目的のよう。公式サイトには以下の説明も記されていました。
「都市部で働くビジネスパーソンの中で、『もっとやりがいの大きな仕事をしたい』『小さな会社であっても、大きな仕事をしたい』というような、仕事に対する価値観の変化があるように感じています。彼らの多くは、魅力ある中小企業が全国にあること、そしてそこがいかに素晴らしい挑戦の舞台であることに気づいていません」
プログラムの特徴として以下が挙げられていました。
1.全国から選抜されたオモシロい企業
舞台となるのは、全国から選抜した「ここにしかない」チャレンジングな機会を提供するプロジェクト。ありそうでない、中小企業ならではの挑戦の場が集まっています。
2.熱い思いを持った経営者がいる
「会社を成長させたい」そんな熱い想いを秘めた経営者たちが、あなたと一緒に新たな一歩を踏み出すことを心待ちにしています。
3.挑戦的なポジションを用意
新規事業、海外展開、役員候補…、社長の右腕として経営革新を推進することができるポジションが勢ぞろい。YOSOMON!だからこそ挑戦できるポジションがあります。
4.定住を強制しない新しい働き方
最初の雇用契約は1~2年を基本とします。定住を前提とせずに、地域でチャレンジをすることができます。雇用期間終了後、双方の合意があれば継続して働くことも可能。経験を活かし次のキャリアへ進むこともできます。
5.現地コーディネーターがサポート
現地に根付き、県内外に幅広いネットワークを持つコーディネーターが、企業や地域との橋渡しや、定期的なモニタリングを通じ、あなたの地域での新しい活躍をサポートします。
エントリーは2017年2月末まで受け付けており、事務局との面談や企業の選考を通してプロジェクトへの参画が決まっていく流れとなるようです。
出典元:
「YOSOMON!~社長と挑む経営革新プロジェクト~」
記事:島田綾子(シゴトゴト編集部)
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