いま若い女性のあいだで大人気の「マジョリ画」をご存知でしょうか?
資生堂のセルフメーキャップブランド「マジョリカ マジョルカ」が、7月14日(木)に「マジョリ画」というサービスを公開。似顔絵ジェネレーターを用いて、髪型や化粧などを選択しながら、自分や他人の似顔絵が完成させられるとあり、女性のあいだで流行っているようです。
FacebookやInstagramでは続々と体験者自身のマジョリ画が投稿され、5日間でおよそ25,000件の「#マジョリ画」タグ付き画像が投稿されたほど。
ブームになっているこの「マジョリ画」ですが、原画となるイラストを手がけたのは83歳の宇野亞喜良(うの・あきら)氏。
宇野氏は1950年代から第一線のグラフィックデザイナーとして活躍している、日本を代表するクリエイター。2013年には椎名林檎のCDアルバムジャケットなども手がけたことでも知られています。
どんなマジョリ画に仕上がるのか、さっそく試してみました。
魔女があなたの「かわいい」を引き出してくれる
ネイルやリップの色ごとに付けられたネーミングが、「夜の森」「人形のまどろみ」「可能性」など、おとぎ話のような世界観が印象的。SNSで次々と投稿されてているマジョリ画は、そんな世界観にぴったりの乙女チックながらもアンニュイな独特の雰囲気を醸し出しています。
特設サイト(
https://mj-gift.shiseido.co.jp/?rt_pr=tr604)にアクセスすると、まずはこんな画面が。
「ここは、とある森の奥深く、魔法使いの画家が住んでいるという館。その画家は、女の子が内に秘めている“かわいい”を引き出す魔法の似顔絵『マジョリ画』を描いてくれるといいます。」(特設サイトTOPより)
最初は容姿について「どんなお顔なのか詳しく教えて」と聞かれます。「これ!」と思う輪郭や目鼻、髪型を選びながら顔のベースを作ります。
次に魔法を選びます。「ゴージャスな魔法」「色っぽい魔法」「モードな魔法」などなど7種類。選ぶ魔法の種類によって、絵の雰囲気が変わるようです。
メガネやひげ、ずいぶん奇抜な髪型など、選びながら迷ってしまいます。顔が描かれてからは仕上げへ。似顔絵にメイクをほどこしていきます。目や唇など、パーツごとに「マジョリカ マジョルカ」の商品を使ってメーク。
いろいろ試して変化する似顔絵を見ながら「こっちの色のほうが好き」など、商品を店頭で試しているような気分に。
最後にヘアカラーと背景色、アクセサリーなどを選び、フレームを決めて完成です!
流行に乗らないからこそ、いまの気分が出る
さて、完成したマジョリ画はFacebookやTwitterでシェアできるわけですが、さらにこのイラストを使って、「ギフトボックス」も作れるそうです。作成した似顔絵は無料でダウンロードでき、さらに資生堂オンラインショップ「ワタシプラス」にて、アイテム(=魔法のエッセンス)とギフトボックスセットを購入すれば、似顔絵カードとして届きます。
それにしても80代の巨匠が描いた女性の絵が、デジタルサービスになることで、こんな風に若い層に親しまれているのは驚きです。下にご紹介する「マジョリ画」メイキング動画では、宇野亜喜良氏の仕事ぶりを見ることができます。
宇野氏は動画で自身の創作に関して次のように語っていました。
「絵を見てちょっとドッキリしてほしい」
「かすかな反抗精神みたいなものがあって」
「いまの流行がどうかとか、そういう分析的な要素が僕の絵にはないんですね」
「曖昧なものでいまの気分が出てて、いま許せればそれでいいっていう。線が狂っているのがなんの問題があるんだっていう」(宇野亜喜良氏)
時代をこえて伝わる仕事は、このような姿勢から生み出されるものなのかもしれませんね。
プレスリリース:
「マジョリカ マジョルカ」 世界でひとつだけのギフトにもできる、似顔絵ジェネレーター誕生!
画像出典:
かわいいを引き出す、魔法の似顔絵。「マジョリ画」
記事:島田綾子(シゴトゴト編集部)
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